10月4日夜、セントラルリーグ最終戦、ジャイアンツはDENAに辛勝。最終戦のセレモニーについで原監督の交代イベントが放映された。後任は噂通り、阿部慎之助。編集子の好みは高橋由伸の再チャレンジだったが、ま、いいさ。
デジャヴ―というコトバがあるが、この交代セレモニーは長嶋監督がこの原へのバトンタッチを演出した夜の再現だったといえる。ただ、長嶋茂雄という人は生まれつき劇的な演出にたけているのか、スピーチもうまかったし、テレビ側のメーキングもよくできていた。例えば往年の両エース、斎藤・槇原と女房役村田真一の引退試合の演出なんかは見事なものだった。それに比べると今晩の演出はもたもたした印象があり、不満の残るプログラムだったのは残念だ。
小生、長嶋のデビューの時のテレビ報道は見ていないが、阿部の初打席での二塁打は見ているし、原が不調続きで酷評され、”ガラスの四番打者" などと呼ばれた後、ホームランを打って涙をにじませながらベースをまわってていた場面も見ている。いろんな場面が思い出されるが、今晩、心に響いたのは、長島から原への交代劇をつい数日前に見たような気がしたことだった。今更ながら時間の経過の冷酷さが身に染みる。
来年, 新体制で ”サイコーでえす!” とわれらがシンちゃんが絶叫する監督談話を見たいものだ。