”おじらがわ”(尾白川)と読む、甲斐駒ヶ岳を源とする富士川の支流の雄大で優雅な渓谷に友人二人と一緒に行ってきました。上流部の花崗岩層を通った清らかな水は、「日本名水百選」に選ばれ、「南アルプスの天然水」としても有名。北杜市白州の絶景スポット。20余の色とりどりの滝の織りなす絵巻物の景色を堪能しました。
都内から車で2時間、中央高速道・須玉ICで降りて、20分で尾白川渓谷駐車場へ。そこから5分ほど歩くと標高770mの駒ヶ岳神社が渓谷の入り口。そこは甲斐駒ヶ岳へ登山する、頂上まで標高差2200mある日本三大急登のひとつ黒戸尾根の登山口でもあります。吊り橋を渡って、左へ行けば黒戸尾根へ、右(尾根の北側の沢)へ行けば尾白川渓谷です。
渓谷の最終地点・不動滝(標高1100m)まで往復6.5キロの道のり。標高差は350mほどだが登り・下りの累計標高差は道がアップ&ダウンしていて、それぞれ600mもあります。高尾山登山口から頂上までの約2倍。道はサンダル履きで気軽に歩ける渓谷と異なり、登山靴が必須の本格的登山コース。渓谷沿いの道は狭く急勾配、岩場、崖、梯子階段、安全確保用のロープあり、滑りやすい木の根っこは随所にありと、安全第一の慎重な歩行が必要なコースでした。滑落事故も起こっているとのこと。黒部渓谷の欅平・阿曽原間の水平歩道を彷彿とさせる箇所もあり、往復4時間超を要したものの、深い森の中オゾンをたっぷり吸って、滝も近くマイナスイオンを感じられた涼、雄大な渓谷美、登山気分を満喫できた渓谷探訪でした。
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