なぜラグビー日本チームに外国選手が多いのか? (普通部OB 田村耕一郎)

1ヵ月前に友人M氏から、日本チームの外国人選手に関し、その資格についての
説明メールを貰っていましたので、ご参考までにそのまま転送します。
これに合点して、Global Japanの次のマッチも盛大に応援しましょう。

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先日、最近のRugbyのJapan 代表は他の競技と比べると外国人選手が多いのは何故というご質問があったので「Japanの代表になる資格」を下記にて説明いたします。

「代表になる資格」

先ず、日本をはじめ各国の代表になるには、ワールドラグビーの国際統括団体が定めた条件をクリアーする必要があります。

「他国での代表経験が無い」というのが「大前提」ですが、(つまり他の国でその国の代表選手としてプレーした選手は他の国の代表選手にはなれませんが、最近このルールも見直しをされ以前の代表チームの活動から3年離れるなどの条件を満たせば、別の国・地域の代表になることを認めることになりました。)

下記条件のうち「1つ」でもクリアーできれば、例え日本国籍を取得しなくても日本代表になることが出来ます。

1, 当該国で出生している。

生まれた国が当該国(ここでいう日本)なら、国籍が他の国でも日本代表になる資格があります。

2.      両親・祖父母のうち一人が当該国で出生している。

自身が当該国で生まれていなくても、両親、祖父母のうち一人が当該国で生まれていたら、日本代表になる資格があります。

3.      60カ月(5年)継続して当該国を居住地としている。(プレーする直前の60カ月間継続して当該国に居住していれば、日本代表になる資格がありま
す。)

4.      累積で10年間当該国に居住している。

プレーする直前に60カ月継続して当該国に居住していなくても、累積で10年間当該国に居住している場合は日本代表になる資格があります。

では何故他の競技と異なり「ラグビー」だけこのような「ルール」があるのでしょうか?このような「代表資格の条件」が定められた背景は「大英帝国時代」にさかのぼります。当時の「大英帝国」は世界中に「植民地」を広げ、それに伴い「イギリス発祥のラグビー」も各国に伝わりました。

その中には「ニュージーランド」や「オーストラリア」「南アフリカ」もあり、「イギリスの植民地」だったことからラグビーが盛んになりました。そしてこれらの国には、ラグビーを伝えたイギリス人(移住者)が住んでいます

そこで、これらの国に移住したイギリス人が、国籍に関係なく当該国の代表になれるように、このようなルールになったと言われてます。
従い、現在で、日本のみならず、World Cupに出場する各国には、上記の条件を満たす外国選手が多数参加しています。

(参考)

帝国とは?世界史上に見る大きさランキング | 世界雑学ノート

(菅井)ラグビーがサッカー以上に国を代表するチームの選手の国籍に拘らない理由はなんとなく分っていたのですが、そのルーツは嘗て世界を支配した大英帝国のパクス・ブリタニカあったことが以下の記事をお読みになると分かると思います。
近代において約200年間国を閉ざし、基本的には移民を認めない(今後はどうなるか分かりません)モノカルチャーともいえる普通の日本人が違和感を覚えるのは当然なこととは感じますが…。ラグビー代表に外国人選手がいる理由は? 発祥地「大英帝国」の歴史が背景に
https://shiruto.jp/sports/1573/