モロッコの地震に心を痛めております。
モロッコ人はフランスに130万人が住んでいて、 社会的にも文化的にも切っても切れない繋がりがあるのですが、 驚いたことに今年初頭からお互いに大使を置いておらず、 両国の関係は最も悪化した状態です。 モハメッド6世はパリにアパルトマンを持ち、ロア- ルにお城も持っているのですが、 原因はサハラ砂漠の既得権益でアルジェリアと争っているのですが 、 マクロンがアルジェリアの肩を持ってモロッコを無視していると怒 っているのです。
金曜日、地震が起きた時、 彼は病気治療でパリの病院に入院していました。 モロッコに帰ったのは日曜日です。 どの国も地震が起きた数時間後には援助隊の準備はできて、 マクロンはモハメッド6世に電話もしたのですが、 援助の受け入れはご存知のように4カ国だけです。 王がモロッコに帰って、 漸く救助隊が物資補給に駆け付けているのが、 地震から3日後です。フランスの救助隊は国連の派遣部隊として、 参加しているようです。 消防隊が現地に地震の翌日には許可なしにモロッコ入りして、 直ぐ動けるようにしています。 モロッコ人同士の助け合いが全てのような状況に心が痛みます。
アラブの春 の時に、モハメッド6世はいち早く、自ら、 議会制の改革やら民主的最低限の手を打って、 その影響がモロッコに及ばないようにしていました。 それだけにこうした状況に応じて、欧米、 特にアメリカに良いようにされないよう、 警戒しているのでしょう。 でもその間に助けられる人も亡くなります。 山岳地帯に入るのは容易ではないし、 家は泥をこねて作ってありますから、難なく崩れます。山岳地帯の村々に国の救助隊が来る前に、 いち早く駆け付けて瓦礫の下に埋まってしまった人々を見つける戦 いをしているのはボランティアの人々です。 フランスの或る地方のグル- プもモロッコの許可をもらう前に既に、 現場に駆けつけて手伝っている姿がニュ- スに報道されていました。 今モロッコの人々の悲しみはモロッコの権力者たちに( 王も含めて)向けられつつあります。
リビアも大変なことになっていますね。 地球が怒っているようです。