7月3日偶々富山を題材にした番組がNHKBSPにて放映された。小生1971年3月から1974年9月の3年半ばかり富山で勤務したことがあり、懐かしく回顧した。
映画「Railways愛を伝えられぬ大人たちへ 2011」は、富山から宇奈月温泉までを走る富山地方鉄道を舞台とした定年を1か月後に控えた定年間際の運転手とその妻の物語。運転手を三浦友和、その妻を余貴美子が演ずる。ひと昔前にいそうな頑固な夫、夫婦互いに伝え下手が何とも言えず、こういう夫婦の形は昔よくあったんだろうなと思われた。何時の間にか夫婦の間に心の溝が出来てしまっていたから、お互いに身軽になった方が余生を楽しく本当の自分らしい生活が出来ると離婚をする決断を下すものの、妻が面倒を看ている患者の地方鉄道での急変への対応から夫婦お互いのよりが戻るまでを地方鉄道運転に絡み、立山連峰をはじめとする景観を初め、電鉄富山駅から富山各地がロケ地として登場する。
夫婦間だけに留まらず、運転手の部下中尾明慶とのやり取りも面白く、定年送別の席、宇奈月温泉での先輩米倉斎加年の「これからの20年は長いぞー」の実感ある言葉、もうとっくに20年を超えてしまった我が身にとって、何と言ってよいものか。
「絶景てつたび夏の富山」は鉄道写真家中井精也氏が各地を巡る富山編。小生が富山在住時以降北陸新幹線が出来たりして、当時のJRが第三セクター化したりしたが、景観は変わらない。
1. あいの風とやま鉄道(石動~越中宮崎間) 夏の雲と田圃、稲葉山の展望広場、富山駅前の路面電車、東富山の水田地帯と早朝の立山連峰、西入善黒部川の名水の里、泊 宮崎城跡から海と鉄道の展望
2. 万葉線(高岡~越の潟) 高岡大仏、中伏木駅花壇の花々、六渡寺駅の鉄橋床川橋梁、新町口駅の夕焼けと山々、終点越の潟の渡し船と新港大橋
3. 立山黒部アルペンルート 電鉄富山~立山~美女平~室堂~大観峰~黒部平~黒部ダム 立山連峰の朝昼晩、みくりが池、ブロッケン現象等
4. 富山地方鉄道本線(富山~宇奈月温泉) 新宮川駅田圃にポツンとある踏
切、西魚津駅舎 遊園地の観覧車、新黒部の公園頂上からの景観、栃屋夕日の踏切、宇奈月温泉。
以上80数年のうちの3年半の富山在住だったが、眺めた場所、知らない場所もあったが、懐かしき風景にも出会い、郷愁を新たにした。当時を述懐すれば 立山等の山々を別にすれば、車であちこちを巡ったことの方が多かったかも知れない。特に富山周辺の岩瀬曳山車祭、八尾曳山祭や砺波付近の砺波夜高祭り、福野春祭り、福光春祭りや高岡氷見付近の高岡御車山祭、伏木曳山祭りを見物に行ったこと等が想い起こされる。
関連