1995年(平成8年)、『Microsoft Windows 95』が発売され、インターネットが急激に普及しはじめたこの年に、『TPC-5CN(第5太平洋横断ケーブルネットワーク)』が登場。『TPC-5CN』で画期的だったのは、中継器による光信号の増幅だった。光ファイバといえども、大陸から大陸の数千kmを一気通貫で到達するのは難しい。そこで、光海底ケーブルには数十kmごとに、光信号を増幅させる中継器が設置されている。
冒頭からフランキー・レインが歌う主題歌Who knows who knows man without star・・・ に乗ってタイトルが流れ終ると蒸気機関車が驀進してくる。駅に停車すると乗ってきたカーク・ダグラスが、失神して轢かれかけた若者ウイリア ム・キャンベルを救い、二人とも女牧場主ジーン・クレインの三角牧場に雇われる。広大な牧草地ではあるが、牛の増大と共に、隣接するライバルの丸C牧場が有刺鉄線を張ることになった。ダグラスにとって、この有刺鉄線こそが過去に殺し合いがあり、そのことで弟を死なしてしまった苦い思い出があり、ある日、仲間の一人が有刺鉄線に傷ついたことから、此処から出る決心をする。しかし三角牧場のカウボーイ頭になった過去因縁のあったやくざのリチャード・ブーンがトラブルの種をまき散らすようになり、しかもダグラスが懇意の酒場女クレア・トレバーに借りた拳銃を返却した後、リンチを受けることになった。このクレア・トレバーの十八番、粋も甘いも噛み分けた演技は巧み。この時ダグラスにバンジョーを投げると弾き語りの熱唱The moon was brighter and brighter 。主役が挿入歌として歌うなんて珍しく異色のこと。ダグラスはライバルの丸C牧場側につき、リチャード・ブーン一派との戦いに進展し復讐することになる。
『見知らぬ乗客』(Strangers on a Train)は、1951年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画(英語版)。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はファーリー・グレンジャーとロバート・ウォーカーなど。パトリシア・ハイスミスの同名小説(英語版)をハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーらが脚色して映画化した作品。