されど我らが日々

ミサ、こと横山美佐子が不帰の客となった後しばらくして、夫君のヨコさんこと隆雄先輩から、(ミサが書いたものなどだが自分で整理すべきではない、処理を頼む)と送られてきた小包みがあった。かなりの分量のものだった。僕はヨコさんのメモを詳しく読まず、これだけ多くのものを書いていたのか、と長い付き合いだったが改めて彼女のことどもが蘇り、今日までひも解く勇気がなかった。今朝、思い切って開封してみたら、現役時代に作られたいくつかのワンデルング文集だった。

ロマンチスト金井先輩の主宰された清津峡めぐり。KWV史上初の積雪期Wとなった北沢BC,Lは今なお月一高尾の常連である平松さん。”KWVは山だけじゃなく、もっとロマンチックな ”旅” をしようと試みた、L田中新弥 小海線沿線ワンデルング。硬派の代表だった寺田捨巳が意外な面を発揮したスケッチワンデルング。それとこれは小生がやはり言い出しっぺだったのだが、詩文集の形でこころみて、企画に賛成した故細田佳嗣が装丁、命名した ”へのへのもへじ”。

参加者寄稿者の中にはすでに鬼籍にある仲間もいる。半世紀前、僕らはどんな気持ちでいたのだろうか。われら青春の日々、という気がする。今回いわば”発掘”された(なぜこれらがミサの手元にあったのかは永久にわからないが、いいではないか、それも歴史のもつロマンなのだし)4冊は、本日,各リーダーあて送らせていただく。参加した覚えのある向きは各リーダーにご連絡いただければと思う。

ヨコさん、ありがとうございました。