富士山と北杜の秋   (グリンビラ総合開発HPより転載)

現在の外気温3度、今日も快晴です。風が無かったので大霜になり、畑等地面が真っ白でした。夜間はマイナスになる冷え込みなので、凍結防止ヒーターの電源ブレーカーがOFFになっていないか確認しましょう。

さて先週山中湖方面に用事が有り出かけてきました。いつも北杜市から眺めている富士山でしたが、間近に勇壮な大きな!富士山を眺める事ができました!!

八ヶ岳も富士山に負けず劣らず綺麗です!

錦繡あちこち

(船津)土日曜日亀戸天神菊祭り・七五三満開 何となく撮りました。菊の香りをゆく秋と共に感じて戴ければ——

米国は日本の占領政策に「菊と刀」を深読みしすぎ、徹底的な、米国型民主主義を押しつけ、やや不自然な全文の「憲法」が作られた。柔軟性のある日本人魂を知らなかったんですよね。菊の香りを愛で、子供の成長を願い神様にお参りに行くこの「心」
そして日曜日の日比谷公園、平和なバラ園。なんでも受け入れて愛でる日本人。
いいなあ。
(安田)徒然なるままに撮った写真をお送りします。
(小泉)昨久しぶりの月いち高尾お世話様でした。日頃の不摂生がたたり、急登個所では大分パーティに後れを取り、登り終った時はホッとしたものでした。

11月 月いち高尾報告    (39 堀川義夫)

コロナの自粛解除となったとは言え、まだまだ予断を許しませんが、2021年6月23日以来の月いち高尾を開催しました。

参加者は22名で気持ちの良い秋晴れのなか紅葉の最盛期には少し早かったですが、皆さん、久しぶりのトレッキングを各自の体力に合わせて楽しむことが出来ました。水曜日にも係わらず結構な人出で、特に頂上付近は小学生、中学生の遠足でごった返していました。我々は、3コースに分かれて細田小屋に集結、久しぶりに値上げをして400円になったなめこ汁を味わいました。下山は体調に合わせて再編成し、稲荷山コース、ゆうびん道から日影沢林道、ケーブル利用コースに分かれて下山し、参加者の内、15名がてんぐ飯店で打ち上げを楽しみました。

参加者(敬称略)

  • 大垂水峠⇒城山⇒細田小屋コース 岡沢(L) 矢部、多田、西澤昌、武鑓、保屋野、下村、安田、斎藤邦、羽田野   10名
  • 大垂水峠⇒城山⇒細田小屋コース 伊川(L) 小泉、菅谷、蔦谷、相川   5名
  • ケーブル利用⇒細田小屋コース   堀川(L) 吉牟田、高橋良、中司、平松、町井、猪俣恭    7名    合計22名

(51 羽田野) 昨日の「月いち高尾」に初めて参加させていただきました。

好天に恵まれる中、紅葉と素晴らしい富士山を眺め、気持ちのいい風に吹かれ、久しぶりに山行のすばらしさを堪能いたしました。本当にありがとうございました。諸先輩方の健脚に本当に驚きました。皆様、塾生時代、そしてその後も鍛錬してこられたのだな、と思いました。私も皆様を目標に頑張ります。 私は京王線沿線に住んでおりますので、高尾山は地の利もよく、馴染みがあり(ただし麓までですが)、高尾山の素晴らしい会に参加させていただきとても嬉しかったです。今後ともどぞよろしくお願い申し上げます。

(34 小泉) 昨久しぶりの月いち高尾お世話様でした。日頃の不摂生がたたり、急登個所では大分パーティに後れを取り、登り終った時はホッとしたものでした。 帰りのケーブルカーの切符有難うございました。皆リフト(切符はケーブルと共用)に乗ると言うので、景色を眺めながら降りることが出来ました
帰りの一杯楽しかったことでしょう。体調を考え失礼しました。写真添付しておきます。

 

(51 斎藤)今日の「月いち高尾」では大変お世話になりました。私が撮影した写真をお送りします。今後ともよろしくお願いします。

ヨーロッパ圏でのコロナ感染状況   (普通部OB  田村耕一郎)

(友人から届いた欧州での感染状況についての情報です。長文なので概要にとどめます)
欧州で再び  新型コロナウイルスの感染者数が急増している。
世界保健機関(WHO)は、ロシアや中央アジアなど 旧ソ連諸国を含む欧州管内53カ国で10月最終週の新規感染者数、死者数がともに世界の約5割を占め、再び感染の震源地」になったと警戒を強める。 ワクチン接種が進んでも悪化に転じた国もあり、 ドイツは希望者全員に3回目の「ブースター接種」をする方針を決めた。 WHO欧州地域事務局によると、10月最終週は管内の新規感染者数が約180万人、死者数が約2万4千人だった。クルーゲ事務局長は「我々は再び(感染の)震源地にいる」と述べ、来年2月までにさらに50万人が死亡する可能性があると警告した。WHOが懸念するのが接種率の伸び悩み。管内で接種が完了した人は47%で、バルト諸国や中東欧で接種率が低いという。10月に感染が急速に拡大したロシア
も1回でも接種した人は5日現在で人口の39・4%にとどまっている。
100万人あたりの1日の新規感染者数は エストニアやスロベニアでは1千人を上回る。日本の人口に換算すれば12万人を超える事態だ。約700人のオーストリアでは、ウィーン市が来週末から ワクチン未接種の人に飲食店への入店などを禁止すると決めた。
ただ、接種完了が約67%の  ドイツも感染拡大のペースが加速している。5日発表の1日の新規感染者数は3万7120人と2日連続で過去最多となった。首相府のザイベルト報道官は同日の定例会見で、 ワクチン未接種の人のリスクは非常に高く、接種者のリスクも上がっている」と危機感を示した。

寒くなり、換気の悪い室内での時間が増えたことも一因とみられるが、政府は接種率がまだ不十分だとして、未接種者に早急に接種するよう呼びかけている。
2回接種後に「ブレークスルー感染」しても重症化を抑えられる可能性は高い。集中治療の患者は1月のピークの約4割まで増えたが、その90%以上がワクチン未接種だという。3回目の追加接種についても、8月末に始めた60歳以上の高齢者らに加え、2回目から6カ月過ぎれば誰でもできるようにする。

また、WHOは 感染防止策を緩めた国も少なくないとして、マスク着用や屋内空間での換気といった対策の徹底も呼びかけている
感染症対策に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授(渡航医学)は感染再拡大はいずれ日本にも必ず来る。マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスなど地道な 感染防止対策を続けるしかない」と指摘する。 日本でも寒くなれば、欧州と同じ傾向になる可能性があるという。「気温が下がれば湿度も下がり、気管の粘膜が荒れてウイルスなどが入りやすくなる」。勝田さんによると、WHOの発表では、日本を含むアジア東部でも先週から感染が増え始めたという。

エーガ愛好会(97) クリフハンガー  (44 安田耕太郎)

ロッキー山脈に不時着した武装強盗団と山岳救助隊の戦いを描いたアクション・サスペンス映画。撮影はイタリア・ドロミテ山塊で行われ、雄大な山岳景観と演出を凝らしたスリルのオンパレードだった。

ただし、いくら何でもあり得ない設定や話の展開は現実離れしていて、飽くまで娯楽映画だと割り切って観れば山好きには気楽にドロミテ風景を(映画ではロッキー山脈の設定だが)を楽しめる。

ロッキー山脈で救助隊員をしているクライマーのゲイル(シルベスター・スタローン)はある日、険しい高い岩峰で遭難した同僚で親友と彼の恋人の救出に向かうが、彼の目の前で恋人の救出に失敗して滑落させ死なせてしまう。親友は恋人の死はゲイルの責任だと思い込み、彼も自責に駆られ恋人とも別れ、山を下りる。やがて一年が経ち、国際犯罪組織の一味が財務省の航空輸送機を乗っ取り、紙幣の強奪を狙ったが、手違いで紙幣の入ったスーツケースを雪のロッキー山脈に落とす。犯罪組織のボスは悪だくみを案じ、山岳救助隊に救援信号を発信する。財務省の捜査官たちは犯罪組織の犯行だと突き止める。救助に向かったゲイルと恋人を失った同僚の親友は墜落した輸送機を山中で発見するが、犯罪一味は救助隊員を脅し、現金入りスーツケースを探させようとする。一年振りに山に戻ったゲイルは、孤立無援の中で犯人一味と対決し行動を起こす。ここらあたりは、「ロッキー」「ランボー」シリーズで十八番のスターローンの八面六臂の活躍となる。監督は「ダイハード2」などアクション映画を得意とするレニー・ハーリンならではの独壇場の演出。

ただし、スリル満点で盛り上げる場面満載であるが、現実離れした演出がどうしても嘘っぽい。飛行機が不時着して前半分が崖から飛び出しているのに、後のシーンでは飛行機から乗員が平地になっている場所で、前のドアから出てくる。ヘリコプターの燃料が麓に降りれるか少なく心配してるが、主人公を戦うために何度も旋回して燃料を使っていて燃料枯渇など全く眼中にない。頑丈な現金で入りスーツケースが石で叩いて直ぐに壊れるか?雪山でも誰も白い息を吐いてない、寒そうではない。水中から銃を撃って相手を倒す。分かっていながら勧善懲悪のお決まりのエンディングは、めでたし・めでたしで犯人を逮捕、ゲイルは一旦は別れた恋人とよりを戻し、現金も無事回収となる。一度観れば充分である。ただ、4000mの高峰での撮影もあったらしい。スタントマンは一級のクライマーだったに違いない。

ついでに、山岳映画と言えば、邦画では「氷壁」(槍ヶ岳北鎌尾根)、「点の記」(剣岳)、「八甲田山」「黒い画集」(鹿島鑓ヶ岳)、「岳」などがあるが、洋画のドキュメンタリー映画、「メルー/Meru」2015年と「フリー・ソロ/Free Solo」2018年が面白かった。“虚”を描く映画と違い“実”の迫力には参った。共にPrime Videoで見れるはず。「フリー・ソロ」はヨセミテ「エル・キャピタン」と呼ばれる900mの大岩壁をほぼ垂直に素手で登るクライマーを描く実話。

(参考)

(保屋野)NHKBSで毎週日曜日に放映されている「山女日記」(湊かなえ原作、6回シリーズ)を観ていますが、白馬、雨飾、安達太良、八ケ岳と実際登っているので、余計楽しめます。来週は鹿島槍ですか・・・NHKは,グレートトラバースはもちろんですが、先週も、ドロミテ(トレ・チーメ)トレッキングや中国横断山脈(大雪山脈)のミニヤコンカを放映してました。ミニヤコンカは日本人の大量遭難で有名な山ですが、本当に美しい山容です。

さて、「クリフハンガー」は昔、劇場で観ましたが、貴兄と全く同じ感想です。昨年放映された「フリー・ソロ」は見応えありました。山の映画は、やはりドキュメントの方が迫力ありますね。山の歴史や事件を題材とした、小説(氷壁、八甲田山、点の記等)を映画化した作品は、いずれも面白かったですが事前に本を読んでいると、小説の面白さには適わない気もします。

(菅原)何故、こんなにオソロシイ山に登るのか。奇麗よりも何よりも、見ただけでゾットする。小生、近くの御殿山で充分満足してます。

(船津)「同感!!!!」
でもそこに山があるからでしょう。高いところ好きな人—––!(@^▽^@)
でも綺麗ですね!挑戦して登り切ったときの気持ちはやった人以外分からないでしょうね。門外漢の戯言  ではまた。

(編集子)この映画は、はなから “縦になったランボー” だと思っていて、山岳映画、という気持ちはわかなかった。チビ太兄解説の エルカピタン は在米中何度かその下を通って自然の偉大さを感じはしたものの、”山登り”というイメージにつながった記憶はない(あまりにもぶっきらぼーな、ただ、そこにある、というだけの存在だった)。先日本欄で紹介(自然エネルギーについての投稿)した山岳部OBの山川を案内してHP本社に行ったことがあり(当時, 彼のところはわが弱小コンピュータ部門最大の顧客だった)、そのついでにカピタンを眺められる対面のハイキングコースを歩いたくらいが関わり合いである。ついでに白状すると、小生、どういうものか海外まで行って山へ登ったりスキーしたりするということに興味をもったことがない(ただ一度こころみたエベレストトレッキングもその信念?のとおりのぶざまな敗退だったし)。

細かいことだが、チビ太解説で 氷壁(槍ヶ岳北鎌尾根)とあるのは映画の撮影場所か何かを指すのか? 氷壁自体の場は穂高滝谷、なのだが。もっともこの映画にでてきた登山の部分はまことにおそまつで、雪山へはいるというのに主人公がハイキングみたいなザックででてきて幻滅を感じたものだった。保屋野兄が言うとおり、やはり、本は本。この本をきっかけに2年くらいのあいだ井上靖しか読まなかった時期もあったのを懐かしく思い出した。

紅葉の100名山を目指すも???  (39  堀川義夫)

今回は友達とどうでもいいと思っていた100名山の私にとっては、91,92座目である雨飾山と高妻山を紅葉を楽しみながら登ろうと妙高高原駅にやってきました。が、甘かった!!

正午に妙高高原駅に降り立ちレンタカーを借りて出発したが20分と走らない内に雪混じりの霙が激しく降って来てあれよ、あれよと言う間に周辺の木々はどんどん白くなり、道路はシャーベット状態でノーマルタイヤでの走行では怖くて乗っていられない、と言うことで雨飾山登山の為に行こうとした小谷温泉へ行くのは変更せざるを得ないことに・・・今年一番の寒波襲来で大気が不安定。11月下旬の寒さとか・・・

結局、明日宿泊予定の戸隠キャンプ場に向かい、持参の料理で夕食。寒い!ビールも旨くない! 今晩も雪だとか・・・

夕食は煮魚、手羽先の燻製、ホタテの昆布〆、カツオのたたき、わかめの酢の物と豪華です。最近私の定番メニューとなっている昆布〆。日持ちが良い!

10月21日(木)

朝起きると戸隠は雲の合間から真っ白に雪化粧していた。気をとりなおして、飯縄山へ向かう。標高1500mを過ぎる頃から雪景色に変わり、明日登る予定の高妻山は真っ白 今回は秋山装備しか念頭になかったので雨飾山も高妻山も登攀は無理であきらめざるを得ません。しかし、飯縄山や黒姫山は雪も少なく登れそうなので、今日はまず飯縄山に行くことにしました。雲は多いですが、晴れ間もあり新雪を楽しみながら登れそうです。標高1500m付近から雪が現れ、登るにつれ雪も多くなってきました。晴れ間に北アルプスも遠望でき目的の山に行けずモヤモヤしていましたがちょっと慰めになりました。

飯縄山を下山して温泉に浸かり、戸隠そばを食べ、鏡池という戸隠連山の景勝地を見学してキャンプ場に戻り夕食までのんびり過ごしました。夕食はすき焼きだ〜。焼酎が旨い !

 

 

10月22日(金)

今日は、朝食も取らず暗いうちから黒姫山に向かうことにしました。満月が綺麗です。そして、ここも1500m付近から雪化粧となり、早朝の為、カリカリに凍っています。そして1800m付近からの登山道はほぼ全面雪、飯縄山より雪は多かったです。帰路は途中からコースを変えて古池経由で下山。途中の森は紅葉も綺麗なところがあり、それなりに楽しむことが出来ました。

キャンプ場に戻りテントを撤収して妙高高原に戻り車を返して、私のお気に入りの宿、赤倉ユアーズインにチェックインしました。2度目の利用ですが、食事の内容、温泉あり等々考えると9300円でコスパは最高です。ぜひ、この方面へ行かれる際はご利用下さい。おすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月23日(土)

朝食後、駅に送ってもらい、帰宅の途につきました。2時には自宅に帰着できました。

エーガ愛好会(96)  燃えよ剣

テレビ番組で 新撰組血風録 を見たほうが早かったのか、燃えよ剣 を読んだのが先だったのか、今では判然としないのだが、この本が当時、サラリーマン生活に飽きてきてぼんやりとしていた編集子の毎日にとって、うまく表現できないのだがある種のカタルシスとなったのは確かだったと思う。その後しばらくは司馬遼太郎を読みふける期間が続き、日本史に興味を持たなかった自分に近代史の一面を知る機会をもたらしてくれた。そういう意味でも、この 燃えよ剣 はどうしても見なくてはならなかった作品だった。

幕末に日本に滞在していたフランス武官のブリュネとの対談、という形のイントロは意外だったが、映画そのものは司馬が創造した七里研之介という人物の取り扱いと、もう一人、作者の創造であるお雪との別れ方を除けば、土方のセリフまで含めてほぼ100パーセント、原作に忠実な映画化である。

その意味では満足なのだが、土方像となるとどうしてもずいぶん以前の話だが、テレビ朝日の放送番組 ”新選組血風録” での栗塚旭との対比をしてしまう。結果を言えば、今度の作品で岡田土方が徹底してバラガキ気質を貫いたのに対し、栗塚土方は原作にはなかった(と思うのだ)、陰影というか現実をシニカルにとらえた演技があった。また本作がカラー作品であり、明らかに海外での公開を意識した作りであったためか、池田屋事件の描写がそうであるように鮮血が飛び散った描写などがオーバー気味で、かたやテレビはモノクロであった以外に抑えた演出だったと感じる。土方の最後はセリフまで原作通りなのだが、最後の行動描写がなんだか西部劇の焼き直しのようで不満が残った。物足りなかった。この場面は別のテレビ番組(名前は定かでないが、たしか 土方歳三最後の日、というような単発番組だった)でのシーンが圧倒的だった記憶がある。

司馬原作では、七里研之介というキャラクタは徹底して悪役で、いわば添え物なのだが、この作品ではつなぎ役として最後まで登場する。これは土方との間に剣を通じて生じた一種の連帯感みたいなものを感じさせようとした結果(英語のサブタイトルが真の武士、という表現になっていることからの勝手な解釈)だと思うのだが、見る人によって評価は違うとしても小生には余計な配慮だったように思える。一方、原作にはない松平容保や一橋慶喜の懊悩の描写は全体のストーリー把握という意味ではよくできていると感じた。

肝心の新撰組そのものの描写ではテレビ番組のほうが(もちろん時間という制約はあるので映画のほうには同情すべきだが)はるかによくできていた。特に斎藤一とか、原田左之助といったメンバーのいくつかの挿話が思い出された。テレビではあまりあか抜けしない舟橋元がつとめた近藤勇像がいかにもそれらしかったのに対して、鈴木亮平が“バラガキ上がりの人物としてはスマート過ぎた。ただ土方との彼の別れ方、特に最後まで伸ばした小指が離れていかない、小さな演技が印象に残った。これはこのシーンの背景の設定(荒涼とした野原に刻まれた一本道)がよかったとも言えるかも知れないが。

見終わって、小生の偽らざる感想を言えば、岡田准一、健闘したがやはり栗塚土方には一歩、及ばなかった、といえるだろうか。

(注) 新撰組血風録は、小生のほれ込んだ栗塚旭の土方版【1965年】のほか、何回もテレビドラマになっている。上記した短編もの以外、小生は見ていない。一度、渡哲也版を覗いて見たことがあるが興味がわかなかった。本章で触れているのは、徹頭徹尾、1965年製作の作品である。

秋の七草をめぐって  

(42 保屋野)船津さんはじめ、花がお好きな方々へ。

花の雑誌を見ていたら、昭和の初期、当時の文化人が選んだ「新・秋の七草」、初めて知りました。

秋海棠(永井荷風)、オシロイバナ(与謝野晶子)、コスモス(菊池寛)、彼岸花(斎藤茂吉)菊(牧野富太郎)、葉鶏頭(長谷川時雨)、赤マンマ~イヌタデ(高浜虚子)だそうです。・・・なるほど。                                       知ってました?

(普通部OB 船津)そんなキョウヨウ、キョイク無き暇人ですが知りませれです。当たり前だなぁ。ろくに本も読んどらんし、ーーーーー!

(44 安田)秋海棠(しゅうかいどう)、葉鶏頭(はげいとう)、赤マンマ~イヌタデ、この3つは呼び方を含めて花の写真をネットで調べて初めて知ることが出来ました。昔の文人の恐ろしいばかりの教養には魂消ます。
文章を書く力などは、現代人・将来人はパソコンの影響で、劣化の一途を辿りそうです。森鴎外、夏目漱石、永井荷風・・・などは次第に読まれ無くなってていきそうです。それこそ菅原さんの仰る“にふう”って誰ですかの時代になってきました。僕の娘は小学生時代に、“お父さんは富良野でスキーしてきたのだよ” と書いて知らせたら、“とみよしの” は何処なの?と尋ねてきました。北海道の富良野は地理で勉強しているはずなのに・・・。そんな時代を迎えつつあるのですね!

(金藤)新・秋の七草 知りませんでした!その中から私の身近にあった三つの草花に関してです:

「オシロイバナ」は黒い種を割ると中に白い粉(胚乳)が入っています。 幼い頃、鼻筋にに塗ってみたかったのですが、毒があるので口にしてはいけないと言われていましたから顔には塗りませんでした。
花で、けん玉を作って遊びましたがなかなか入りません、茎を曲げると雌しべの茎・紐になる部分が長くなり入りやすくなりました。
「赤マンマ」はその名の通り 赤い粒をバラバラにして、やはり幼い頃、おままごとに使いました。 私が小学校低学年の頃までは住宅街の道端にも咲いていました。
「シュウカイドウ」は漢字で「秋海棠」と書くのは初めて知りました!
実家にも昔からありましたから、八王子に住むようになった時に株分けして持ってきました。
秋に開花後、葉も茎も枯れますが地中に球根が残り、春になると毎年生えて来ますが、一時無くなってしまいました でも、近所の方に株分けして差しあげていましたので、今度は私がお願いして株分けしてもらい出戻ってきました
ガーデンセンターで売っているベゴニア類と比べると、半野生ですから地味ですが、優しいピンク色の花が垂れ下がり気味に咲き好きな草花の一つです
(編集子)安田兄、こういう時代だからこそ、オリジナルを大切にして子孫に伝承するのが我々の務めですぜ。例によってグーちゃんからコピーしておきます。

秋の七草とは、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ下記の2首の歌にちなんでいます。

1.「秋の野に 咲たる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」 (万葉集)

2.「萩の花 尾花葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなえし) また藤袴 朝顔の花」 (万葉集)

歌の中にある「朝顔の花」については、朝顔・昼顔・ムクゲ・桔梗など諸説ありますが桔梗が有力とされています。秋の七草は、春の七草のように粥にして食べたり、というようなことは特にありません。

平安時代貴族は、秋の七草が咲いていた花野(はなの)を歩きながら歌を詠むという風流な遊びをしていました。花野に咲く秋の七草を月の光で愛でていたのでしょうか。

エーガ愛好会(94) 今週観た映画です   (HPOG 小田篤子)

①アリー、スター誕生顔にコンプレックスが有り、小さなバーで唄っていたアリー(マドンナ)が、後に夫となるロックスターに見出だされ、グラミー賞を取るまでになります。しかし夫はアルコール、麻薬中毒になっていく…。

マドンナの歌、演技に迫力があり、堕ちていく彼をかばう姿が意地らしい。会場で待っている彼女をよそに、自宅のガレージで自殺してしまうとは最後が悲しすぎます。「ザ·フォー·シーズンズ」のジャー·ジー·ボーイズ、「ボヘミアン·ラプソディー」のクィーン等も有名になり、忙しくなると相手が離れていくシーンがありますね。
②愛と哀しみの果て
資産家の娘(メリル·ストリープ)はケニアに渡り、農園をする約束で結婚。しかし夫は部隊に参加し不在がち。夫に病気を移されたり、洪水でコーヒー園もダメになってしまう。親しくなったサファリツアー ガイド(ロバート·レッドフォード)も一緒に暮らすことを約束してセスナ機で出かけますが、墜落死してしまいます。サバンナの夕焼けの景色が素晴らしい。サファリ ツアーの夜はロマンチックですが、怖そうです。
③Good Will Hunting /旅立ち
主人公(マット ·デーモン)は昼は工科大学の掃除係、夜は悪仲間4人と遊んでいる。しかし教授らに凄い数学の読解力があることが分かり誘われるが、幼い時受けたの虐待等で性格が歪んでいることも知れる。教授は友人の精神学教授(ロビン ウイリアムズ)に頼み、主人公は立ち直り、良い会社にも受かりますが、愛を選び、好きな彼女の元に旅立ちます。
好きなマット·デーモンが24年前で可愛い。どんな数学の難問も解けてしまうのは不自然な感じがしますけれど
人に心を許すことのなかった主人公が教授(ウイリアムズ)に抱き付き思い切り泣くシーンはグッときました。ロビン ウイリアムズは、やはり先生役の、「今を生きる」を思い出させました。
④めぐり逢えたら
ママが亡くなった8歳の男の子ジョナが、Xmasの日の電話相談で、”寂しそうにしているパパ(トム·ハンクス)に、新しい奥さんが欲しい”と言います。それを車の中で聴いたアニー(メグ·ライアン)は感動し、だんだん興味を持ち、婚約を解消して会いに行きます。
バレンタインデーのハートマークが赤く輝くエンパイアステート ビルの屋上でエレベーターが終わった直後、ジョナ、パパ、アニーは逢うことができました!
この映画はXmasから大晦日の頃が中心なのでアニーの家の飾りや、男の子とパパの家(ハーバーにある)からの花火、最後のエンパイア ステート ビルの照明と夜景などとてもキレイです。そしてこの映画は、ケーリー・グラントとデボラ・カーの「めぐり逢い」のオマージュ作品でしょうか、何回もふたりのシーンが出てき、女性は皆泣きますが、男性は「女の映画だ」と馬鹿にします。
原題は「Sleepless In Seattle」ですが、日本語のタイトルは「めぐり逢えたら」としたのはお見事ですね。又途中に色々な懐かしい曲が入っていたのも良かったです。
⑤(小泉様の見事な解説の後ですが)リバティ·バランスを射った男
西部が変わる時期で今迄とは違い、レストランや新聞社(SHINBONE は新聞を連想させる?)が登場したり、ジェームス・スチュアートがエプロン姿で決闘したのも珍しく、楽しく観ました。

(保屋野)

私は、昨年「めぐり逢えたら」を観ただけなので、コメント出来る資格はありませんが文中、ロビン・ウイリアムスの「今を生きる」を見付けて嬉しくなりました。この映画は、30年前に、会社の研修で観ましたが、素晴らしい内容で、大いに感動した記憶があります。

昨年の「ベスト10」で1票も入らなかったのが不思議なくらいの名作だと思います。

(編集子)ミッキー、今週は大活躍のご様子、結構ですね! 編集子はここのところBS劇場に縁がありません。やっこ情報にもありますが、11月もあまり関心がもてないようです。

エーガ愛好会(95)  フォートブロックの決闘  (34 小泉幾多郎)

自分の牧場を持つことを夢見る青年ラット(ドン・マレー)が、徐々に野心を燃やすようになり、酒場女で娼婦のキャリー(リー・レミック)と知り合い、彼女が大切に貯めてきた資金を元手に土地を買い、トム(スチュアート・ホイットマン)を相棒に、牧場経営に成功して行く。キャリーと親しさを増すことで、彼女と懇ろだった町の有力者イエフ(リチャード・イーガン)との関係が怪しくなってくる。ラットの牧場は、銀行頭取のコンラッド(アルバート・デッカー)の引き立てもあり、順調に推移し、その姪(パトリシア・オーエンス)と結婚することになった。しかし、別の娼婦と結婚することになった相棒のトムを誹謗したことから仲違いし喧嘩別れしてしまう。

トムは馬泥棒に身を落とすことになり、イエフ達からリンチを受け死んでしまう
やら、イエフに殴られたキャリーが大怪我する等支えとなってくれた人々の不幸な出来事が続く。イエフの悪どさに怒ったラットは、人々から出世に逆らうことから、やめろとの説得を振り切り、酒場でイエフと殴り合うことになった。劣勢になったイエフが、ラットに向け銃を向けたと同時に、イエフは銃声に倒れた。キャリーがピストルを構え立っていた。当然皆が見ていることからキャリーの正当性は疑えないにしても、内心ラットはキャリーを弁護することを誓うのだった。

以上があらすじ。野心ある若者は、ナイーブで腕に自信もなさそうだし、早撃ちでもなく、銃は殆んど撃たない、最後に酒場で殴り合いをする程度。西部劇の爽快さは求めようがない。それでも開巻から、また途中でも、原題名の主題歌がハリー・ウオーレンの歌で唄われると、これぞ西部劇とも思える。主人公は、かって世話になった娼婦と出世した現在の地位との狭間で悩むのだった。西部劇ではあるが、それまでの単純な強い男のアクションから現代的なドラマを扱った西部劇に転換を試みた作品と言えるだろう。

 監督は、SF特撮で名を残したリチャード・フライシャーで、恋愛、ギャング、戦争、歴史スペクタクル等あらゆるジャンルを手懸けた。主演のドン・マレーは「バス停留所」でのモンローとの共演が有名。リー・レミックは「酒とバラの日々」でアルコール依存症を演じた。パトリシア・オーエンズは「サヨナラ」でマーロン・ブランドの婚約者を演じていた。

 

 

(編集子)見るつもりだったのが用にかまぇて見損なった。リチャード・イーガンに テーブルロックの決闘 以来会える機会を逸したのが残念(この映画にはあのドロシー・マローンがいたこともあって彼の陰影のある演技がよかった。