スコットランド、ベリックシャーの小村エドロム生まれ。エディンバラ植物園の庭師となり、次いでロンドン園芸協会付属植物園の温室係となった。アヘン戦争の講和条約である1842年の南京条約により香港がイギリスに割譲され、また5港が開港されると中国産植物に関心を持っていた園芸協会によってフォーチュンがプラントハンターとして派遣されることとなった。フォーチュンは1843年7月6日に香港に到着[3]。緑茶と紅茶は製法が違うだけで同じチャノキから作られることを発見し、それぞれが別種とされていた定説を覆した。外国人は開港地周辺以外への立ち入りは制限されていたため植木屋や中国人が花木を植えていた墓地で植物を収集したが[5]、中国人に扮して蘇州まで行ってもいる。また、マニラも訪れ、蘭の一種Phalaenopsis amabilisを入手した。1846年5月、フォーチュンはレンギョウ属、タニウツギ属、スイカズラ属、シモツケ属、カリガネソウ属、ガマズミ属など、250種の植物とともにイギリスに戻った[8]。フォーチュンはウォードの箱を最初に本格的に用いた人物であり、この時の輸送にウォードの箱が用いられている。
(齊藤)ロバート・フォーチュンと言う人がいたんですね。全く知らなかっ
イギリス人の紅茶好きは、イギリスの歴史上で、いろいろなエピソ
いるようですね。この辺を掘り下げると、面白い話がたくさん出て来るのかもしれな
(保屋野)炭素のお話興味深く拝見いたしました。地球温暖化の元凶とされている炭素の有益性は、先日NHKの科学番組で放映されていました。
炭素原子(原子番号6)は、陽子6個、中性子6個の原子核と6個の電子で構成されていますが、その起源はネットによるとビッグバンで生まれた水素(原子番号1)とヘリウム(原子番号2)のうちヘリウム3個が結合して生まれた、とありました。何時生まれたはよくわかってないようですが、125億年前の宇宙観測ではその存在が確かめられているようです。
しかし、自然界にはわずか94の元素しかなく、それぞれの原子が陽子・中性子・電子の数で性質が異なってしまう、というのは不思議です。脱炭素社会なんてとんでもない、炭素なしには我々の存在すらないのですから。
(編集子)エーガ愛好会目線で思い出したのは ”遠すぎた橋” で、決死的な白昼渡河作戦を命じられた米軍将校ロバート・レッドフォードが、その近くで悠々と紅茶を飲んでいる英国兵士を見て激怒する場面があった。この映画は同じ時期を扱ったスペクタクルものでも 地上最大の作戦 が連合軍のサクセスストーリーで仲間内のあつれきなんかは一切―扱わなかったのに、アイゼンハワーに敵愾心を燃やした英国モンゴメリ指揮の作戦の失敗を描いたものだけに、このような背後での話がいろいろとあって面白かった。