今回は本文より先に観客席からの !! で始めよう。
(39 岡沢)どんな体力を持ってるんですかね。 そっくり同じコースを 13年前2007年 に66歳の時 同期の 長谷川 三嶋 飯河 小野 津金 岡沢の6人で縦走しています。 その時は小屋どまりで それでもよく行けたと思ってたのに 堀川は一人でテント行 どうなってるんだね。
7月29日(水)の夕方の飛行機で富山へ。着陸直前のサンセットが美しい。明日は晴れてくれよと祈るばかり。富山の駅に近いAPAホテルに宿泊。翌30日(木)、例年だと富山の駅前から登山口の折立まで直通バスがあるのだが、コロナの為運航休止。この為、地鉄で有峰口へ行き、予約した折立行きバス(40人近く乗車)に乗り換えて8時10分折立に到着。いよいよ。3拍4日の縦走の開始である。登山客はバスだけでなく、結構駐車場には車が多く入山者は多いように思う。出発時は青空も見えたが、ずっと曇りで時々雨具が必要な位の雨。ひたすら我慢して太郎平の小屋に12時40分に到着出来た。まずまずのペースである。途中の高山植物は期待したほどでは無かったが、また、花を愛でるなどの余裕もなく歩いた。小屋の宿泊は予約が必要で普段の定員の多分、40%位に制限していると思うが、まだ、かなり余裕がある。小屋ならではの贅沢ではあるが、乾燥室で濡れた衣類、靴など乾かせるのがありがたい。5時からの夕食を取り始めた頃から晴れてきた! そして、第一の目標の薬師岳が全容を見せてくれた。
7月31日(金)
6時50分にガスで何も見えない中をスゴの小屋を目指して出発。結構調子が良く、かえって何も見えない方が登りに専念できる。頂上まで2時間40分で登り切り言うことなし。只、何も見えないし風が強い。多分10m以上が飛騨側から吹いている。登山路が黒部川に入るとホッとして、ついつい、休憩を取ってしまう。薬師岳から北薬師岳の間は飛騨側からの強風で思うように歩けず、又北薬師からの下りは風が強い上に巨岩地帯で歩くのにバランス感覚が不可欠の地帯だが、歳をとるにつれ、このような登山路は、私の一番苦手で嫌いな道である。思わぬ時間を要し、コースタイムの三割増しでやっと間山に到着した。ふっと、後ろを振り返ると・・・北薬師岳が全容を見せて呉れていた。晴れて来たのでゆっくり休憩を取り一気にスゴの小屋へと向かう。スゴの小屋の宿泊は5名、但し、天泊は10張以上の盛況でしだ。
8月1日(土) 今日は晴れだ!!
今日は五色ヶ原まで。まずはスゴノ頭の登りがきつい。3日目で疲れも出て来ている。でも、頑張りました。そして越中沢岳の登りがこれ又きつい! この2つの岩峰は、アミノバイタルで何とか乗り切った。(笑) そして、ほぼコースタイムで五色ヶ原に到着することが出来た。縦走はこうでなくてはいけない。穏やかな天気。心地よい風。適度の登りと適度の下り路。余裕のある時間。これらが、縦走の醍醐味でしょう。私の一番好きな登山スタイルです。ふっと、来年も同じようなことが出来るだろうか? 今回が最後の縦走スタイルの登山になるのではと思うと、おろそかにできないと言う思いがふつふつと沸いてきた。そして、山の神様!来年もよろしくと祈願せずにはいられませんでした。実は出発当日まで山荘のキャンセル待ちをしていたのだが、コロナで定員を大幅減にしている為どうしてもダメで、この為、天泊しなければならないことになってしまいました。そこで、やむを得ず、1泊の為に、テント、シラフ、食料。炊飯道具などを携行しなければならなくなりました。そこで、出来るだけ軽量化するため、テントはツェルトで我慢。寝袋はシラフ用のインナーシーツとカバーだけ、食料はレトルトの素麺とレトルトのビーフシチュウで我慢と徹底して軽量化して臨みました。結果的には天気が良くて助かりましたが、雨だったらどうなったか・・・?? 夜になると物凄く寒くなり、夜中に雨具まで着込んで対応する羽目に!! ご褒美は・・・小屋だと1泊2食で10400円だがテン場は700円で済みました。(笑)
8月2日(日)最終日。
寒かったので睡眠不足気味で、これを補うため出発を遅らせ6時30分まで睡眠した。テンバで仲良くなった人からりんごを貰ったのを齧りながら出発。天気は最高!正に夏山だ! もうこんな気分は味わえないかもしれない、なんて殺生なことを思いながらひたすら、黙々と歩く。気分最高で調子も良い。ザラ峠から獅子岳への登り1時間20分、そして最後の龍王岳への2時間30分を苦しかったけど、ほぼコースタイム通りにクリアして浄土山に到着。やった〜。登り切った ちょっと、浄土山からの下りは気が抜けたのかハイカーが多くすれ違いがあったからか時間オーバーで、でも丁度正午室堂ターミナルに到着出来た。残念なのはバッテリー不足で最後方は写真が思うように撮れなかったのが残念ではある。楽しみにしていた、みくりが池温泉の入浴もコロナの影響で日帰り客はお断りで入れず、残念。13時15分の扇沢方面へのバスに乗り、帰宅の途に就いた。
以上、私の私なりの北アルプス縦走は完結ですが・・・来年も出来るかな??と言う思いでの下山となりました。
(編集子)小生の場合はおととしの夏、西穂から笠を観たのをアルプス歩きの最後と思い定めた。北の代表コース表銀、南の入門鳳凰三山は歩かずに終わり。ひとそれぞれ、思いを残すエンディングがある。ホリにはまだ先の話なのだろうけれども。