東京の秘島 再訪   (42 河瀬斌)

大学1年の時よく浜辺でキャンプした仲間と「東京の秘島」思い出に残る神津島に60年ぶりに行ってみました。
 60年前には天上山という巨大な絶壁の下「多幸湾」という浜でキャンプしました。その砂浜の高台には冷たい湧水が流れ、その冷水で自作のソーメン流し、釣り、広大な真っ白な砂浜で水泳などを楽しんだのです。今はその一角に漁港ができたのですが、冷たい湧水は今も健在でした(写真1、2)。広大な天上山頂には砂漠、池があり、季節で折々の花が咲くと聞き、昔は裸で登ったのですが、途中お巡りさんに「ここも東京だよ」と言われたことしか覚えていません。
 昔は村の北側には道もなかったのですが、今は200円の村営バスが通っています。そこには歩道、橋、飛び込み台などが全て木組みでできた若者に人気の「赤崎遊歩道」がありました。その途中には海と岩場に囲まれた直径50mもある「大露天風呂付きの温泉」があり、1300円で腹一杯になるフレッシュな海鮮丼を食べました(写真3、4)。夜は冷房のあるホテルで夜通しオリンピック開会式を見ました。最高気温は30度と東京より涼しかった。
神津島は今も田舎の風情で、竹芝桟橋から昔は12時間かかったのですが、今はジェット船でわずか3時間で着きます。東京にこんな隠れた秘島があった!KWV諸兄のさらなる不老長寿にお勧めです。