二胡のはなし   (42 保屋野伸)

今日の「題名のない音楽会」はベトナムの伝統楽器による演奏会(ハノイ)でしたが、その一つに「二胡」がありました。

そして、NHKのライブ「おわら風の盆」を観ていたら、「胡弓」の哀愁を帯びた音色が聞こえてきました。そこで家内が「二胡と胡弓はどう違うの」と質問されたので、「同じじゃないの」と答えたのですが、ネットで調べたら両者は全く違う楽器であることが判明しました。二胡は中国、胡弓は日本の伝統楽器で、二胡は2弦、胡弓は3弦でした。また、胡弓は三味線を小ぶりにしたような外観なのに対し、二胡はかなり小さいことも分りました。

それにしても「風の盆」の(ピンクの浴衣におけさ風の編みがさを被った)若い女性の踊りは、その一つ一つの所作が優雅で、本当に魅力的ですね。ちなみに、家内は昔金沢に泊まって見学したことがありますが、私は行ったことがありません。

(編集子)小生に楽器の音色を語る知識も技量もないが、我が国の伝統楽器として胡弓があるとは驚きである。ぐっと砕けたところでは三味線ってのはどういう経路で大衆に広がったんだろうか? 実はここのところベッドサイドストーリーとして(吉田茂は必ず捕り物長をベッドに持ち込んでいたそうだ)愛用なのがかの 居眠り磐根 シリーズなんだが、この一篇に磐根が三味線作りの名人の苦境を救い、それが機縁で義母と妻(セカンドキャラクタであるおこん)が三味線をはじめる、というくだりがあって、この楽器に対する大衆の思い入れが相当なものだったことを知った。ウクレレ一つマスタできない自分には一片の夢なんだけれど。

(クラスメート飯田)保屋野さんの「二胡のはなし」を読ませて頂きました。
そこに出てくる胡弓との関係については、調べたことも無く分かりませんが、
私の楽器サックスで組んでいたアンサンブルに、沖縄の三線(サンシン)を演奏する中学3年生をメンバーに入れたことがあります。
三線(サンシン)は中国・福建省生まれの三絃(サンゲン)がルーツで、
三絃は日本の三味線の原型の一つとその当時、理解しました。三線(サンシン)は本来は蛇腹で、三味線のことを蛇味線と言ったりするので、元来は蛇の皮を使っていたと思われます。

日本で若い人で二胡をやっている人もいるようですが、胡弓を含めて、この辺の古来の弦楽器のことは諸説あって、しかるべきでは無いかとおもいます。
三線をアンサンブルの仲間に入れていた時は、流行っていた「ハナミズキ」や沖縄の曲などを皆で合奏する時は、いちいち、調弦(音程取りのキー合わせ)を3線の1本ごとにやるので、それだけで4~5分掛かってしまって、
珍しい物見たさの人には良いですが、中々、手間の掛かることではありました。因みに三線(サンセン)の楽譜は五線譜ではなく、記号が並んでいるので全く分らない代物でした。