ガウディ展のこと    (普通部OB 船津於菟彦)

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が9月10日まで東京国立近代美術館-竹橋-で開催されています。ガウディが逝去して100年の2026年の完成をを目指して急ピッチで建設されているようです。昨年12月には二番目高くなるマリアの塔が完成し天辺に大きな星が取り付けられたようです。内陣も殆ど完成しているようです。

1988年8月にガウディの建築を是非とも観たくて訪れました。未だ降誕の正面が盛んに建設中で中に入ると空が見えて裏側に当たる受難の門が略完成していてなんだかスターウォーズの衛兵のような彫刻とキリストのガラリと変わった近代的な彫刻と門には驚きました。それが今は内装は総て完成し、一番高く聳えるキリストの塔と数本の塔を遺すのみで、多分予定通りガウディ没100年祭には完成するのでは無いかと思います。

今回の展示以前にも日本人は何故かガウディ建築が好きで2003年秋にも東京都現代美術館で「ガウディ 形の探求」展が12月14日まで開催されていました。
そのことなどはこの「熟年少年探偵団2003年11月1日47号で「ガウディの美」と言うことで書いています。学生時代からガウディオタクでした.(*^▽^*)
この文章を書いてから20年。そして初めてバルセロナを訪れガウディ建築を見てまわってから35年の時が過ぎています。未だあのカサ・ミラの建築と屋上の煙突など観て歩いた事はありありと思い起こします。何とか2026年に完成したサグラダ・ファミリア大聖堂をみたい物だとと思っていますが、まぁ今回の東京国立近代美術館の展示を堪能して完成の大聖堂夢見ます。

日本の外尾悦郎さんが作った石膏のモデル。1978年スペインバルセロナに渡りアントニ・ガウディの建築、サグラダ・ファミリアの彫刻に携わる。2013年からはサグラダ・ファミリア主任彫刻家に任命され、ガウディの残した設計図からサグラダ・ファミリアに組み込まれる彫刻などの装飾を総監督している。

こんな言葉を語っています。それが僕を39年もここに居させているのかな。3ヶ月の予定で僕はここに来たわけです。3ヶ月経って日本に帰らなくちゃいけなかったのに、帰れなくなったんですよ。それは何かっていうと、僕は何を探しているのかわからないんだけど、ここで得たものっていうのが僕の中にスーッと染み込んでいくわけね。ガウディは居ないんだけど、でもその染み込んでいくもの、そうやってガウディが生きたということを僕が気づき始めた時に、仕事のことよりも、このおっさんをなんとか手に入れたい。このおっさんをなんとか捕まえたい、って思ったんです。

アントニ・ガウディ(カタルーニャ語 :Antoni Gaudí i Cornet [ənˈtoni gəu̯ˈði i kuɾˈnɛt]、洗礼名:Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet、1852年6月25日 – 1926年6月10日)は、スペイン、カタルーニャ出身の建築家。19世紀から20世紀にかけてのモデルニスモ(アール・ヌーヴォー)期のバルセロナを中心に活動した。サグラダ・ファミリア(聖家族教会)・グエル公園(1900 – 1914年)・カサ・ミラ(1906 – 1910年)をはじめとしたその作品はアントニ・ガウディの作品群として1984年ユネスコの世界遺産に登録されている。
「諸君、明日はもっといい物を作ろう」
自分がサグラダ・ファミリアの完成を見ることはできないことを知っていたガウディは、毎日のように職人たちに語りかけ、自分の死後も建設が続くことを信じていた。

(編集子)

急に現実的な疑問だけど、このプログラムの資金は誰が提供してるんだろうか?とわがパートナーが不審に思っています(小生もかな)。