釜蓋朔日 ― 水無月から文月へ     (普通部OB  舩津於菟彦)

水無月から文月へと時は移ろいますね。今年も明日で丁度半分。まだ半分しか時は過ぎていないと思うか、今年は後六ヶ月しか無いと思うか。紫陽花とクチナシそして紫君子蘭、ヤブカンゾウが満開の錦糸公園を歩いて来ました。

『 文月や 空にまたるる ひかりあり 』 加賀千代女   文月の空だなぁ。まだ夕方で日が沈んでいないのに、日が沈むのを待ちかねた月が光っている。
『 文月や 神祇釈教 恋無常 』     正岡子規    文月だなぁ。  世の中の有様はさまざまであることだ。

7月1日は釜蓋朔日(かまぶたついたち)と言う日だそうです
死者の霊魂が地獄の石戸を突き破って出てくるという日。お盆を迎える準備は朔日から始まる。この日を釜蓋朔日と呼び、あの世の釜の蓋が開いて、ご先祖さまの精霊が冥土からそれぞれの家へ旅立つ日とされている。あの世からの道は非常に遠く、それで朔日に出発しなければ盆までに間に合わないということ。走って現世に来てくれるのかしら、写真とかお位牌に向かって、「いろいろ教えてくれたり、今日あるのはも皆様のお陰です」と言うしか無いですね。
御元気なときに言いたかった言葉です。 これから祭祀などの執りおこない方とか戒名とか色々変わっていく時代に成ってきていますね。