ウクライナの現状はこうです    (在パリ:平井愛子)

今日は既にロシア軍はウクライナの15か所を攻撃し、大きな都市はロシアのコントロ-ル下に置いたとニュ-スで言っておりました。昨日からキエフなどから5万人がポーランドやモルダビへ脱出しているようです。でもウクライナに戦時下の宣言がされたので、18歳から60歳の男性は国外には出られないので、今日は女性ばかりです。どんなに心細いでしょうか。キエフに残った人々は地下鉄の駅やビルの地下に避難しています。

プ-チンはウクライナ軍隊に向かって、”ネオナチでテロリストの政府に立ち向かって、権力を君たちが奪い取れ”というスピ-チをしました。この人の脳は一体どうなっているのでしょうか。クーデタ-を起こせと言っているのですよ。ゼレンスキ-はユダヤ人ですからネオナチではありえないですね。彼は首相達と一緒に我々は最後まで戦うと動画を国民に送っていますが、実際軍を指揮しているわけではなく、何の権限も執行できないポジションにおかれていますね。ある所では、ロシアは苦も無くウクライナ軍の兵士を捕虜にして、彼らの扱いは頗る丁寧で携帯で家族に電話もできるという感じで、こうして骨抜きにして行くのでしょうか。

ヨ-ロッパは経済制裁をするべく色んな策を講じていますが、最大送金システムSwiftはこれを停止するとヨーロッパの国々も困ってしまうのでドイツとイタリアの強い反対にあって、Swift以外の経済制裁を最大限に行うと決めましたが、これが施行されるまでにロシアはウクライナを手中にしてしまうだろう、施行されてもロシアは既にお金も十分にため込んで、経済制裁も全部十分に見越して行動している ということです。

21世紀にもなって何ということでしょうか。人間って度し難いですね。

私の親友のフランス人夫婦は3人のロシアの子供たちを養子にしています。彼らは本当に幸せです。このうち2人は私のYoutube“Aikoのヴァカンスその1”に出てきます。この親友の親友がロシア人でモスクワの近くに住んでいるそうなのですが、彼女は今回の事で憤って、戦争反対のTシャツを着てFBに写真を載せたら、すぐ昨夜警察がやってきたそうです。ドアは開けずに用があったら弁護士を通すよう強く言って帰っていったそうです。怖い国になっていますね。

日本は自由な国です。私もフランスにいて良かったです。私の親友は、ロシアの友人が子供をつれてフランスに移住したければ受け入れようと思う と言っていました。戦争は例外なく不幸しか生み出しません。溜息が出ます。

(編集子)平井さんはKWV44年卒組 安田君の旧知の間柄、以下、同君より:

僕の現役時代の秘書の従姉妹で1990年代パリ訪問の際初めて紹介されて以来の付き合い。公私にわたるフランス訪問の度に会って、家内と連れ三人でフランス国内を二度旅行をする程親しくなりました。在フランス30年以上の独身キャリアウーマン、独立自尊の多方面(音楽、美術、歴史、政治など)に造詣の深い人です。