シルバー川柳入選作     (普通部 田村耕一郎)

(小川さんのご投稿で “老は迎え入れない!” というのが仲間内の流行語になりそうな気配。思い当たらないかな?)

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物好きな友人から送ってもらった川柳の傑作をごらんください(今回の入選20作と前回の第20回応募作から選ばれた傑作68句を収録した「シルバー川柳11」が9月7日、ポプラ社から発売されるそうです 税別1000円)。

全国有料老人ホーム協会が毎年「敬老の日」に合わせて公募している「シルバー川柳」の2021年の入選作20句が決定。今回もコロナ禍の世相を反映しつ
つ、それをとぼけた笑いで吹き飛ばす切なくも笑える作品が目白押しです。
21回目の今年は過去最多となる16621句が寄せられました。応募資格には制限が一切設けられておらず、今回も下は16歳から上は106歳という幅広い年齢
層からの応募があったということです。

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「『密です』と言われてみたい頭頂部」(62歳)

「薄味にしたらコロナとわめく祖父」(56歳)

「食卓に俺の席だけアクリル板」(66歳)

「全集中しても開かない瓶の蓋」(66歳)

「リード持ち散歩に出たが犬忘れ」(69歳)

「目の検査「丸」と答えるお爺ちゃん」(44歳)

「じいちゃんが暗証番号暗唱し」(74歳)

「名を呼ばれ誰も立たなきゃたぶんオレ」(58歳)

「YouTube履歴は演歌と百恵ちゃん」(19歳)

「さり気なく背後に賞状オンライン」(54歳)

「午後八時酒提供を止める妻」(58歳)

「お互いに返事はするが動かない」(60歳)

「お見舞いにぞろぞろきたらそろそろか」(52歳)

「どなたですそういうあなたはどなたです」(59歳)

「伸びすれば足が攣る攣る寝起き前」(66歳)

「ワクチンのネット予約でひ孫借り」(81歳)

「BTSテレビ局だと思ってた」(40歳)

「ペイペイで払うと後ろ行列に」(65歳)

「へそくりは一度仕舞うと出てこない」(58歳)

「おはようのラインがくるのは朝の五時」(17歳)