“エーガ愛好会 (40) ラ・ラ・ランド 沸騰

(保屋野)当然お気づきのことと思いますが、明日(2日)NHK(PM10時)で「ラ・ラ・ランド」が放映されます。最高のミュージカルが楽しみです。

(安田)両手を挙げて大賛成です。封切りと同時に映画館で観ましたが素晴らしく楽しみました。reminder 多謝です!

(菅井)公開当時から評判は聞いていたのですが、残念ながらこれまで観る機会がありませんでした。この作品に大きな影響を与えたと言われている「ロシュフォールの恋人たち」(1966 監督ジャック・ドミ音楽ミシェル・ルグラン)をへそ曲がりな私はミュージカル映画No.1に押していますので非常に楽しみです。

(保屋野)最近のミュージカルの中では傑作との評価の高い映画ということで期待して観たのですが、2回目という49才の娘は「面白かった」と云ってましたが我が老夫婦は、まあまあ満足はしたものの、ミュージカルとしては、少々期待外れの映画でもありました。

確かに、冒頭の高速道路での群舞には度肝を抜かれたし、アカデミー主演女優賞を獲得したエマ・ワトソンと恋人役のライアン・ゴズリングとの(夜景を見下ろす公園やプラネタリウム等での)ダンスシーンは見応えがありましたが、全体に、歌やダンスシーンが少なかったのが少々物足りませんでした。もちろん、「傑作」という評価に異論はありませんが、昨年観た「雨に唄えば」には遠く及ばない、というのが私の率直な感想です。

しかし、以上は、後期高齢者の、(独断と偏見)感想で、ジャズの好きな人や若者には「大傑作」なのかもしれません。

(安田) 題名ラ・ラ・・のラはLAの土地、即ち羅府、Los Angelesのこと。映画冒頭の高速道路(Free Way)の上で郡舞しているのは、太平洋岸のMarina del Rayから市の西部を南北に貫きサンフランシスコに達する幹線サンディエゴFree Way との合流点でのシーン。その際、画面の上(北の方角)に見えていた高層ビル群はCentury City/Bevery Hills。そのビル群の右側(東)背後に見えていた山がHollywood一帯です。

 プラネタリウムのある公園というのはグリフィス天文台と言って、Hollywoodの山の連なりを更に東に行くと(ロス市の中心街ダウンタウン方面へ)天文台に達する。そこから見下ろす市街地は50キロ先のロングビーチまで真っ平らな土地に直線的な道路が走っている。映画の話ではなく、地理の話になってすみません。学生時代に植木屋をやっていてLAを走り回っていたのでつい。群舞の高速道路あたりは100回超は通過してよく覚えています。グリフィス天文台のある山の下の安アパートに住んでいました。
 映画館で観れば迫力があって、印象も異なるかもしれませんが、僕らベテランには「雨に唄えば」「オズの魔法使い」「フレンチ・カンカン」「王様と私」「ウエストサイド物語」「マイ・フェア・レイディ」「サウンドミュージック」「ロシュフォールの恋人たち」「シェルブールの雨傘」などの方が、ワクワクさせられますね。保屋野さん、僕らはやはり歳ですよ!(笑)。 娘世代は断然「ラ・ラ・ランド」派、良し悪しというより好き嫌いの問題かも知れませんね。
 「ラ・ラ・ランド」で主役を演じたエマ・ストーンが出演した「女王陛下のお気に入り」(The Favourite) 2018年は面白い映画です。未観でしたらお勧めです。18世紀初頭アン女王の治世下、スペイン継承戦争でイギリスはハプスブルク家(オーストリア)と結託してフランスと対立。その時代の女王に仕える女召使いの相克葛藤を描いた歴史コメディです。主演のアン女王役のオリヴィア・コールマンがアカデミー主演女優賞を獲得しました。

(久米)ラ・ラ・ランド17歳の孫娘が大感激しまして3回も繰り返し見たことに刺激されて封切間もない映画館に足を運びましたが全くピンときませんでした。その孫娘は凝り性で「鬼滅の刃」も3回も見ています。私も見に行こうかなと申しますと原作も読んでないしきっと解らないんじゃあないかなと言われてしまいました。17歳と70いくつかでは間隔(編集子質問:もしかすると 感覚?)が違うのでしょう。ラ・ラ・ランドはミュージカル映画として点数をあげられない気分でした。

それで今回のTV放送も見ませんでした。「タイタニック」の時も娘が大感激して世間でも大評判でしたが私は全く感心しませんでした。セリーヌ・ディオンの歌う主題歌だけは良いと思いました。その直後に観た「グッドウィルハンティング」の方が数倍素晴らしく感じました。その時も、少し私も感覚がずれて来ているのかと思いましたが今回の保屋野君の感想を読み同感の士がいることがわかり安堵致しました。

(小田)昨年2月に民放で放映され、録画してあったのですが、今度のはCMが入らないので撮り直しました。私も音楽のほうが好きで、国際フォーラムでのスクリーンコンサートに行きました。今又3回目が催されているようです。先月の娘の結婚式でも流れていました。 以前、もう細かい事は忘れてしまいましたが、TVで同じ監督の、“セッション”(音楽院の怖い教師とドラムを習っている生徒の音楽的対決)を観ました。迫力がある映画で、最後の対決のセッションは、”キャラバン”。私はベンチャーズの方を良く聴いていました。

久米様:
今日のTVによると、板橋の下赤塚にある、ブランジェリーケンでエルビスというパン、(バナナ、ベーコン、ピーナッツバターと蜂蜜入り)を売っているそうです。

(編集子)プレスリーってケーキがあったら教えてほしい。

(菅原)「ラ・ラ・ランド」は見ておりませんし、見ようとも思っておりません。後期高高齢者にとってのミュージカルと言えば、一にロジャース&ハマースタイン、二にロジャース&ハマースタイン、三にロジャース&ハマースタインで、四以下はなしです。

「オクラホマ」、「回転木馬」、「南太平洋」、「王様と私」、「サウンド・オブ・ミュージック」などこそミュージカルと思っておりますが、どうやら「ジーザス・クライスト・スーパースター」あたりから、ロジャース&ハマースタインが古めかしいミュージカルになってしまったようです。でも、小生にとってのミュージカルは、ロジャース&ハマースタインであり続けるのは間違いありません。また、独断と偏見でしょうか?

(編集子)アメリカと言えば西海岸しか知らないが、南半分、つまりLAあたりは好きではなかった(サンタバーバラは別)。ララ、でなくて、サンフランシスコベイエリアブルース、なんてのだったら興奮してみたかもしれない。要はLAあたりってのはハリウッドのせいだろうがなんとなく嘘っぽくて、薄っぺらなんだな、俺には。だからラ・ラ・ランド、ってのはタイトルからして気に入らん。スガチュー説に賛同するものなり(江戸時代でいやあ横丁の頑固老人だな、つまり)。