火打と妙高の旅  (39 堀川義夫)

7月17日(金)から2泊3日の予定で火打山と妙高山に行きました。以下は、コロナ過の中での交通機関、山小屋の状況、登山内容など報告します。参考になれば幸甚です。

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梅雨は明けないし、コロナで山に行けるのやら行けないのやら良くわからないが家内のショートステイが予約で来たので、えーい、何とかなるだろうと出かけてみた。

★往路は東京駅まで田園都市線の始発を利用したので、空いている。東京から長野への新幹線は1車両に私の友人と2人の他1名の計3名しか乗車していない。途中、高崎、軽井沢で何人か乗ってきたが、長野で全員降車。長野から妙高高原は、通学列車で結構混雑していたが、3つ目の駅で大半が下車し、妙高高原駅で下車したのは我々2名だけ。そして、笹ヶ峰行のバスは大型バスにやはり3名しか利用者はいませんでした。ということで、コロナに感染するリスクはほとんど心配なし。

★登山届を出し、協力金一人500円を寄付して木製バッジを貰い高谷池ヒュッテ目指して10時50分に出発。空は梅雨空ながら雨は降っていない。何とか小屋までは雨が降らないようにと祈りつつ良いペースで登山開始。コースタイム3時間35分のところ途中で昼食を取り、14時40分頃小屋に到着。

高谷の池越しの火打

まあまあのペースで登ってこられた。そして、小屋番に夕食は5時30分からですよ、それまでに小屋へ戻って下さいよと念を押されながら15時に火打山へ向かう。火打山はガスで見えていない。ただ、ピークを踏みに行くのみ!!池塘の高谷池、途中のお花畑、天狗の庭(池塘地帯)は素晴らしい。疲れが出てきたのか、空身に近いのにコースタイム通りに歩くのが精いっぱい。お花畑で遊んだ分遅れて17時40分帰着。小屋番に遅れを怒られながら(笑)カレーライスの夕食を頂きました。ビールが旨い!

★小屋のコロナ対策

*館内は全員マスク着用

*寝床は宿泊者が5名で空いているせいもあるけど一人ワンブロックづつで、前面左右は透明のビニールで覆われ、完全な個室状態。言わばカプセルホテル。

*布団、枕、毛布などはもちろん用意されているが、予約の際、出来れば個人のシラフ、インナーシーツ、シラフカバー等を持参するように勧められる。私はシラフカバーを持参。確かに寝具はいろいろな人が利用するわけだから良いアイディアだと思いました。小屋利用の場合これからは常備品にすることにします。

翌日、明け方まで雨が降ったようでしたが、曇りで遠望も利くまあまあの天気に恵まれ、昨日、登った火打山、北アルプスも結構近くに見えるなか、6時20分妙高山を超えて燕温泉へ出発。気持ちが良い。小1時間で黒沢池ヒュッテに到着。

黒沢池ヒュッテ

ここはコロナで本年は営業を断念。営業していませんでした。外輪山の大倉乗越を通過し、途中、雨で崩壊した登山路を慎重にクリアして妙高山への登り標高差450m地点に到着。雨がパラパラと来たので雨具を着け頂上に向け急登を開始。コースタイム1時間30分。きつい! 昨日とは打って変わり、身体が重い! なんとコースタイムを1時間もオーバーして、やっとの事、頂上に到達。記念写真もそこそこに下山開始、ところが下りもスピードが上がらない。言訳ではないが、非常に石がごろごろして歩きにくいこと、この上もなく大幅に時間オーバーで15時30分にバテバテで燕温泉に到着。到着と同時に大粒の雨が降り始めた。ラッキー!! 宿泊のプチホテルの出迎えを受けて赤倉へ。

宿泊はユアーズイン。友人の紹介で宿泊しました。                   慶應医学部ヒュッテの隣で、非常に気持ちの良いオーナー夫妻で温泉付き、料理も大変美味しく言うことなし。ぜひ、スキーシーズンに行きたいものです。ご主人はテレマークを教えています。

何れにしても、近年は急登、急降下は本当にこたえる。もう少し、足腰の訓練をして鍛えないとだめだと身に染みての下山でした。

 

(久米行子)火打山・妙高いらしたのですね。2006年のKWV夏合宿で火打山・妙高を登りました。火打山は高山植物の宝庫ですね。晴れていれば360度の眺望が素晴らしいのですが・・・確かに妙高の登り、下りはきつい物がありますが下山してからの宿泊所のお食事はおいしそうで羨ましく思いました。まだまだお元気なことです!

(編集子)赤倉塾医学部ヒュッテは高校のとき何回か利用した。その後火災で全焼し、立て直しの寄付をだいぶ払った(つまり、父親が)が、その時も再建したあとも一切挨拶をもらった覚えがない。この文章をみて思い出した。なんなんだ、医学部は。