昨日、毎週行くことにしている整体治療のあと、現在作成中のセットに使うアルミパネルの加工を依頼するために新宿ハンズまででかけた。ついでにここで買うつもりにしていたネジ類に満足するものがなく、秋葉原まで出かける羽目になった。すぐ済ませて、昼飯を食べて帰って日課の昼寝、という計画だったのだが敵もさるもの、目当ての店は ”昼食中、2時まで待ってください” との張り紙がしてあった。
ほかの店でも用は足りるのだが、やはりなじみの店で、という気持ちでこっちもカレーでも食うか、と一度駅まで戻って、これまたここの所なじみのカレースタンドへ行ってみたら、なんと閉店になっているではないか。そうなるとどうするか、結局駅周りを多分20分くらいほっついて、見たこともない新顔のカレー屋に入り、あまりうまくないのですぐ飛び出した。ちょうど時間だ、と歩き始めたら、なんだか、おかしい。頭が軽くって、目のあたりがしょぼしょぼ、気のせいか足もふらつくではないか。やべえ、音に聞く熱中症ではあるまいかと日蔭を探した結果、目の前にルノアールがあったのでそこへ飛び込んだ。涼しい場所に腰を下ろし、コーヒーを頼んだらコップに冷えた水がきた。そこで水をもう一杯もらってがぶ飲み。どうすべえ、と思っていたら、ウエイトレスがおしぼりを持ってきてくれた。当然冷えているんだろうと思ったらこれがなんと手に取れないくらい熱いのだ。ここのところ、懐旧版で見ている”真田丸”、主人公格の石田三成は確か秀吉が寺を訪れたとき、いきなり熱い茶を出さず、冷えたもの、ぬるいものと出してから本格的に淹れた茶を出し、秀吉が機転が気に入って武士に取り立てられたというではないか。お嬢さん、あんた、ねえ、っていいかけたが思いとどまり、ビニル袋から熱いお縛りを取り出し、見つからないようにそっとコップの冷水をかけて顔を拭いたが効果なし。そこでますま大胆になって、ビニル袋をそっとあけ、さらに隠しながらコップの氷をつまみ出し(結構難しかった)てこの袋に入れ、ハンカチ(たいてい忘れてるんだがこの日はもっていたのが幸運)にくるんで、シャツの襟を開け、首の後ろ(たしか延髄ってこのあたりだったよな)と念じながらにいれた。テレビで得たところでは、とにかく体内にたまった熱気を出すべきだ、と思い出したが裸になるにはちょっと正気すぎ、そうだ、とソックスを脱いだ。最近の若者には裸足で靴を履くのが流行っているようだから、文句はあるめえ。その足をふとテーブルの台に乗せたら、これがなんと冷たい。しめた、というわけでそのまま、かれこれ10分くらい、受信記録もないのにスマホを開けたり、考え事をしてるふりをしてから(この歴史ある喫茶店ではジョニー・キャッシュなんか流さないのだ)、おもむろに、老紳士の威厳を取り戻し(たと思ってるんだが)870円を支払って中央線に乗った。適度の冷房でこれは問題なし。家までたどり着いて残り湯を浴び(ちょうどいい温度だった)、何食わぬ顔をしていたが、さすがに夕食は食欲なく、アルコールも今日はやめて、午後9時半、久しぶりに入眠材を一錠飲んで、目が覚めたら7時0分、今朝は快調。
サイト―1号(邦彦)君、”夏場は月いちなし” は大正解。本文を読んだら2号(伸介)のエスプリとユーモアたっぷりの名文が出るかな。それにしても3号(孝)のエネルギーはすげえな。あんた、何喰ってんの? 熱中症、って聞いたこと、ある?