新春の元旦、快晴でした。本年こそクリアにコロナ禍からの脱皮を
花と虫 その2 (大学時代クラスメート 廣明幹雄)
2021年10月にのせて頂いた花と虫のその2です。
同年の10月~11月半ばぐらいまでの花に立ち寄った虫を選びました。
1.セイタカアワダチソウとイチモンジセセリ
セイタカアワダチソウは10月頃から11月に猛威を発揮する外来種の野草です。
テレビのマラソンや駅伝などでも、道路を進む毎に背景に写し出されます。
が、花はよく見ると意外に美しく、蜜も多いらしいと思われます。
イチモンジセセリはこの頃から晩秋まで色々の花を渡り歩きます。
2.マリーゴールドにショウリョウバッタ
マリーゴールドの花にショウリョウバッタが張り付いていました。
かなりの長時間張り付いていたようです。花びらを食べていたのか、単に休息していたのか、動けなかったのか判りません。
翌朝見に行ったら姿が見当たりませんでした。
この菊はかなり大きな株で花が密集して咲いていたのでいろいろな昆虫が4~5日間にわたって集まっていました。
マツグロヒョウモンは羽根が破れ、ヨタヨタと飛んでいました。
同じ小菊で撮影しました。
同じ小菊で撮影しました。
6.山茶花にセグロアシナガバチ
山茶花に止まったセグロアシナガバチです。
この山茶花に、この前の年(2019年)にスズメバチが止まっているのを見た時は写真を撮ってから大急ぎで退散したことがありました。
この写真を撮ったときも一瞬見て驚いたのですがアシナガバチの仲間だったのでゆっくり撮影しました。
(編集子)廣明幹雄はクラスを代表する硬骨漢であった。それが花を愛する好々爺になれる、なんと我が国は平和であるようだ。
ロシア―ウクライナ問題とは何だ? (普通部OB 田村耕一郎)
(編集子)田村君から表記の問題について、彼が入手した専門家筋の情報を送ってくれた。原文がかなりの長文なので、勝手ながら大幅に切り詰めてご紹介する。不備があればすべて当方の責任である。ウクライナ、などと日本は関係あるまい、と思っている人がほとんどだと思うが、我が国にとって最重要同盟国アメリカの昨今の混乱に重大な影響があるようなので、ご紹介しておきたい。
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米情報機関が作成した報告書は、ロシア軍がウクライナとの国境地帯の4カ所に集結していることを伝え、最大17万5000人を動員した多正面作戦をロシアが想定している可能性を指摘した。米情報機関の当局者によれば、早ければ年明け早々にもロシアは軍事攻撃を計画しているという。これは日本の主要メディアでも大きく取り上げられ、もし協議がまとまればよいが、決裂した場合、ロシア軍のウクライナ侵攻も覚悟しなければなくなるとして、危機感が高まっている。ウクライナ南部のクリミア半島に展開していた約1万人のロシア軍が撤退したが、状況には変化はない。依然として緊張は高まったままだ。
このような状況で、ロシアと、欧米が支援するウクライナとの間で緊張が高まっている。2008年7月にロシア軍はジョージャーに軍事侵攻して「ジョージャー紛争」が始まったが、これと同じ状況が今度はウクライナで始まるのではないかと懸念されている。しかし、そもそもなぜロシア軍はウクライナ国境に展開してるのだろうか?日本では、かつての大国、ソビエトの版図の回復を狙うロシアの拡張主義の戦略の現れだとする解説が多い。本当にそうなのだろうか?
今回のロシア軍結集の動機は2つある。ひとつは、東部ウクライナのドンバス地方で自治の拡大を要求している親ロ派を支援することである。そして次は、1990年から1991年に、アメリカとNATO加盟国が当時のソビエトのゴルバチョフ書記長に約束した、NATOは東方に拡大しないとの確約の順守と実行である。
2008年4月にNATO参加国の首脳が集まった「ブカレスト合意」では、ジョージャとウクライナのNAT参加を歓迎するとしていた。しかし、NATOは集団的な安全保障機構なので、内戦を戦っている国は加入できない規定になっている。加盟国が巻き込まれる可能性が出てくるからだ。だが、ドローンの実戦配備によって東部ウクライナの親ロ派が駆逐されて内戦が完全に終結すると、ウクライナがNATOに加盟する条件は整う。これはロシアにとって絶対に容認できないことだ。ウクライナが加盟すると、NATOはロシアの国境まで拡大することになってしまうからだ。ロシアにとっては、大きな安全保障上の脅威となる。これはなんとしてでも阻止しなければならない。
だが反対に、ウクライナの内戦が終結せず、長期化すると、ウクライナのNATO加盟はないことになる。これはロシアにとっては願ってもない状況だ。このような現状の維持を目的に、ロシアはウクライナとの国境に大規模な部隊を展開して、クライナ政府にゲームチェンジャーとなり得るドローンの使用を断念させろと同時に、東部親ロ派を支援する構えを見せている。もしウクライナ政府軍がドローンを使うと、ロシア軍は攻撃するという脅しである。だが、プーチンがロシア軍をウクライナ国境に展開している目的はこれだけではない。ロシアの安全保障にとって根本的な問題を取り除くという、より大きな目的もある。
ちなみにNATOはソビエトの崩壊後、加盟国を増やし、東方のロシアとの国境に迫る勢いで拡大した。1999年にはまずポーランド、ハンガリー、チェコスロバキアが加盟した。それ以降も旧ソビエトの共和国を中心にメンバー国は拡大し、いまでは31カ国が加盟している。上に書いたように、2008年4月の「ブカレスト・サミット」では、ついにロシアと国境を接するジョージャとウクライナに、NATO加盟を歓迎するとの声明を出した。もちろんこれは、ロシアにとっては安全保障上の脅威である。また、ロシアによると、アメリカ及びドイツやイギリスは、ソビエトが崩壊する前の1990年から91年にかけて、NATOは東方に拡大しないと当時のゴルバチョフ書記長に確約していたというのだ。これは条約で明文化されてはいなかったものの、確約は明らかに存在したとロシアは主張している。プーチン大統領は、アメリカ及びNATOがこの確約を破って東方に拡大したことが、ロシアと欧米との関係を悪化させた真の原因であると信じている。
そこで今回、ロシアはウクライナ国境にロシア軍を展開してNATOを脅し、91年の確約を順守するように迫っているのだ。ロシア外務省は、「ロシア連邦」とアメリカ合衆国の間の安全保障条約」と「ロシアと北大西洋条約機構の加盟国の安全を確保するための措置に関する合意」という2つの条約草案を発表した。これにはロシアの要求が明確に記されている。その要求をまとめると次のようになる。
・ロシアの国境に向けたNATOの拡大はしない。・2008年のNATOによるウクライナとグルジアへの加盟要請の撤回。・ロシアに隣接する国に、モスクワを標的とした攻撃システムを配備しない法的拘束力のある保証。・ロシアとの国境付近でのNATOやそれに準ずる国(英国、米国、その他)の「演習」を行わないこと。・NATOの船舶や航空機は、ロシアの国境から一定の距離を保つこと。・定期的な軍事的協議の実施。・ヨーロッパに中距離核を配備しない。
以上である。これらの要求を一言で言えば、アメリカとNATOはゴルバチョフ書記長との確約を順守して、NATOが拡大を始めた1999年以前の時点まで、その範囲を縮小せよということだ。これは非常に大胆な要求である。アメリカもNATOもロシアのこの要求を受け入れることはないと見られている。それというのも、アメリカとNATOは、プーチン大統領が主張するようなNATOの東方不拡大の確約のようなものは、存在しないと主張しているからだ。
NATOは、東方不拡大の確約の存在を一蹴し、それをロシアが勝手に信じている神話だとしている。そのような立場からすると、NATOの東方拡大には正当性があり、ロシアが文句を言う筋合いのものではないということになる。プーチン大統領のNATO縮小要求は当然受け入れられない。
しかし、後になって確約の存在を示す膨大な外交記録が公開された。NATOのサイトに掲載された先の文書が書かれたのは2014年である。だが、2017年になると首都ワシントンにある「ジョージ・ワシントン大学」がアメリカの「情報自由法」に基づき外交記録の開示請求をしたところ、米政府は1990年から91年までの交渉記録を公開した。これらの文書は、同大学の「安全保障アーカイブ」に収められ、ネットで見ることができる。
これを見ると分かるが、NATOの東方不拡大は明白に確約されている。このような確約は、公開された膨大な文書に無数にちりばめられている。プーチン大統領の、NATOは確約を破ったとの非難は当たっている。やはり、アメリカとNATOはロシアにウソをついたと言われたとしても仕方がない。このように見ると、ロシアの言い分には明らかに正当性がある。その意味では、確約違反を犯しているアメリカとNATOが東方拡大を停止し、拡大以前の1999年の時点まで活動エリアを縮小せよとの要求にも十分な合理性があると言える。だが、この要求はあまりに敷居が高い。すでにNATOは東方に拡大しているので、アメリカもNATOもロシアの要求を簡単に飲むことはできない。
むろん、ロシア軍がウクライナに侵攻するようなことにでもなれば、ウクライナを支援しているNATO諸国は巻き込まれる。だが、アメリカやNATO諸国は新型コロナウイルスのパンデミックの対応で手一杯で、ウクライナ紛争には巻き込まれたくないのが本音だ。その意味では、ウクライナ国境に展開しているロシア軍の存在は、紛争の巻き添えを回避したいアメリカとNATOを、ロシアとの交渉のテーブルにつかせるには十分な圧力となる。
しかし、そうだとしても、プーチンはなぜこれほどハードルの高い要求をアメリカとNATOにしているのであろうか?おそらくそれは、アメリカやNATO諸国が、これから国内の混乱で手が回らなくなることを予想し、ロシア軍を展開したのだと思われる。いまトランプとその支持者は、2022年の中間選挙に向けて活動を再開している。
前回の記事でも紹介したように、いまアメリカの成人人口の12%もの国民が暴力革命を容認している。こうした意見の背後にあるのは、大統領選挙を盗まれたとのトランプ派の大変な憎しみの感情だ。2022年11月に行われる中間選挙に向けてこの怒りは表出し、米国内ではさまざまな衝突が発生する可能性がある。すると、国内問題の対応で手一杯のバイデン政権は妥協し、ロシアの要求をある程度受け入れる可能性が出てくる。