ポーランド映画のはなし (2)  (大学クラスメート 飯田武昭)

私のポーランドへの興味はショパンの音楽とポーランド映画(特にアンジェ・ワイダ監督作品)とそれから小児科医であり児童文学者のヤヌシュ・コルチャックの児童文学です。

順番は逆になりますが、コルチャック先生で知られる著作の中で「こどものための美しい国」というタイトルの子供のための空想の国のお話しは、小学校低学年位までのお子さんを持つ人にプレゼントした事もありますが、大変喜ばれました。

アンジェ・ワイダ監督のポーランド映画は世界の映画史の中でも、映画生産国としては小国ながらその人間性、社会性、映像美等で必ずピックアップされる作品が少なくとも数本あります。「灰とダイヤモンド」「地下水道」など抵抗(レジスタンス)3部作と言われる作品を初め「約束の土地」「夜行列車」「夜の終わりに」「大理石の男」などです。(後の数本はワイダ監督物ではありません)

もう一つのショパンですが、私がドイツ(ハンブルグ)勤務時代の1970年代に仕事でポーランドへ数回出張していた際に(主として当時、ポーランドの繊維公司(こんす)にポリエステル繊維製造設備一式を日本から輸出する契約が出来て、その製造技術の部分を私の会社が担当し、伊藤忠商事が機械一式を輸出する約6~7年に亘る大きなプロジェクトでした)契約の調印式にわが社の社長(東洋紡)が日本から参加しました。その際にポーランドの繊維公司と会食したりする機会が多々ありましたが、先方からはショパンのピアノ曲アルバム(添付写真を参照ください)を記念品に贈られました。

この全集は5枚のLPレコードから成っていて、演奏者が全員ポーランドのピアニスト(後に調べるとショパンコンクール優勝者を含む数人が演奏者です)いう事が又彼らの自慢でもあったと思います。密かにポーランド人はショパンはポーランドのピアニストが弾くのが一番だと思っている節があります。