マンシーニ論のなかで、ジャイさんの言う映画音楽ベスト1 “白い恋人たち” は自分も大好きな曲です。
想うに、この曲の良さの秘密の一部は先ず、ワルツ調の3拍子で特に1拍目に3連符(16分音符の3連符)を入れているので、タツ・タツタツタツータツ・タツ・タツとゆったりしたワルツ調のリズム感のあるメロディーになっている点だと思います。
フランシス・レイは安田さんのリストにもあるように、映画「男と女」「ある愛の詩(うた)」のテーマ曲も名曲ですが、“白い恋人たち”は中でも際立った名曲と思います。
映画「白い恋人たち」(監督ジャン・クロード・ルルーシュ)は冬季オリンピック・グルノーブル大会(1968年)の記録映画として製作されたものですが、この大会で地元フランスのジャン・クロード・キリーが滑降・回転・大回転の3種目で金メダルと取ったことはあまりにも有名です。
冬季オリンピック、スキー、映画という3つのキーワードと振り返ってみると、トニー・ザイラー(オーストリア)が冬季オリンピック・コルチナ・ダンペッツオ大会(1956年)(イタリア)で同じく滑降・回転・大回転の3種目で金メダルとこれ又、KWVやエーガ愛好会の皆さんには以前よりご承知のことではあります。トニー・ザイラー主演の日本公開映画(西ドイツ製作)は別添リストを参照頂きたいですが、これらの映画に付けられた音楽も大変ヒットしました。
特に「黒い稲妻」と「白銀は招くよ」の挿入曲は “白い恋人たち”とは又違ったスキーの楽しさを思い出させる名曲でした。
冬季オリンピックはコルチナ・ダンペッツオ(イタリア、1956年)、スコーバレー(アメリカ、1960年)、インスブルック(オーストリア、1964年)、グルノーブル(フランス、1968年)、札幌(1976年)、デンバー・インスブルック(1976年)、レークプラシッド(1980年)と続きますが、トニー・ザイラーの活躍した1956年とジャン・クロード・キリーの活躍した1968年の間に、トニー・ザイラーは5本の映画の主役で活躍したことになります。この時代はオリンピック、スキー、映画で盛り上がっていた約20年間でしたねえ。
(編集子)”白い小屋” へ通っていた間、大野さんのコレクションを引っ張り出しては、”黒い稲妻” を繰り返し何回も見た。この映画が封切られたのは確か僕らが3年の時。東劇で見て、みんな、当時まだ日本になかったキルティングジャケットにあこがれたものだ。この映画のヒットシーンの、ザイラーが滑りながらアコーディオンをかき鳴らす場面に興奮した37年卒の福永浩介がウクレレを持って滑ろうとして大笑いになったのも楽しかった。陽気で誰にも好かれたコースケの思い出も蘇ってくるようだ。飯田兄、Vielen Dank !
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