上野公園晩秋    (普通部OB 舩津於菟彦)

小春日和の上野公園へ黄葉・紅葉と去りゆく秋を愛でるために訪れてみました。作られて今年は150年,正式には上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)です。
江戸時代、三代将軍・徳川家光が江戸城の丑寅(北東)の方角、すなわち鬼門を封じるためにこの地に東叡山寛永寺を建てた。以来、寛永寺は芝の増上寺と並ぶ将軍家の墓所として権勢を誇ったが、戊辰戦争では寛永寺に立て篭った旧幕府軍の彰義隊を新政府軍が包囲殲滅したため(上野戦争)、伽藍は焼失し、一帯は焼け野原と化した。1870年、医学校と病院予定地として上野の山を視察した蘭医アントニウス・ボードウィン(「ボードワン」とも呼ばれる)が、公園として残すよう日本政府に働きかけ、その結果1873年3月に 太政官布達第16号により東京府公園に指定日本初の公園に指定されたということです。上野公園設立の恩人です。広場左側にひっそりと銅像があります。

先ずは国立西洋美術館の黄葉。ロダンも考えながら逝く秋を愛でていることと思います。 そして都立美術館裏の紅葉は夕陽に照らされて美しい。そして銀杏の落ち葉がハラハラと散る小径を歩み奏楽堂から黒田清輝記念館。

館内隣にカフェが「上島珈琲店 黒田記念館店」があり、テラス席でハラハラと散る去りゆく秋を愛でながら美味しいコーヒーを戴き帰宅いたしました。心豊かな一日でした。