Double Crossについて (普通部時代友人 菅原勲)

524日のブログ、拝見。「ダブル・クロス」は読んでいないが、スパイと聞いて真っ先に名前が出て来るのがキム・フィルビー、そして、ケンブリッジ五人組(詳細はWikipedia参照)。小生、いまだに、ケンブリッジにごまんと学生がいたにもかかわらず、何故、この5人に限って、祖国の英国を裏切り、最後はソ連に亡命までしたのか(小生、見ていないが、「裏切りのサーカス」の題名で映画化された)。フィルビーに至っては、ソ連で国葬までされた(利用価値が極めて高かったのは事実らしい)。ジョン・ル・カレ(スマイリー三部作)、グレアム・グリーン(ヒューマン・ファクター)などの本を読んでも、依然として、何故かは分からない。結局、「人間、この未知なるもの」か。

(ハロルド・エイドリアン・ラッセル・「キム」・フィルビーは、イギリス秘密情報部職員でソビエト連邦情報機関の協力者。 イギリスの上流階級出身者から成るソ連のスパイ網「ケンブリッジ・ファイヴ」の一人でその中心人物。MI6の長官候補にも擬せられたが、二重スパイであることが発覚しソ連に亡命)

(中司)この原文に、奇妙なことにフィルビーの名前が散見される。この当時はとにかくドイツが相手で、ソ連との話はまだ先だ(すでにドイツ側にはこの時期に英国と休戦して、共同して共産主義を防ごうという機運があったようだ)という感じだったんじゃないかという気もする。フィルビーもご指摘の連中も、ダブルクロスに利用された連中とは動機がもっと思想的なものだったのではないか。日本でも戦後のどさくさに紛れて左翼が急上昇したよね。

ま、ご指摘の通り、人間、わからんね。