60周年記念山荘祭

今回新登場した ”絵馬” は好評を博した

60周年記念として挙行された山荘祭について、担当の52年卒桑原君は次のようにまとめてくれた。いずれ正式な報告はOB会ホームページや”ふみあと”に掲載されるだろうが、ここではいくつかのスナップショットを紹介しておきたいと思う。

9月15日(土)~17日(月)の3日間、と三國山荘に於いて、毎年恒例の山荘祭を開催しました。今年は山荘建設60年の記念の年であるので“60周年記念山荘祭”と銘打ち、企画致しました。

参加は、現役60名超、OB・OGも昭和34年卒の先輩から、今年卒業の若手OBまで、世代を超え・繋ぎ60名超の参加で、お陰様で総勢、120名超の“記念 大山荘祭”となりました。
天気は、メインイベントの中日16日(日)は、KWVの思いと情熱が通じ、昼のプラン行動中は、雨も降らず、この季節としては、恵まれた天気でした。昼のワンデルングは、下記4プランで現役OBとも好評であったようです。
 1、旧三国街道散策       2本
  ・三国峠~般若塚~法師温泉
  ・永井宿~般若塚~三国峠~三國山荘
 2、湯ノ沢(旧三国スキー場)~三坂峠~稲包山~三国峠
 3、温泉三昧(猿ヶ京温泉~周辺散策)

夜のイベントは、来賓とし浅貝町内会の師田会長、苗場観光協会の佐藤会長(兼 山荘管理人)をお招きし、大BBQ大会で昼のプランの情報交換、また、現役の夏合宿の報告会等々、交流を図りました。

来年からは、古希に向け、また歴史を積み上げて参ります。皆さまの積極的なご活用が山荘の維持管理に大きく貢献致します。よろしくお願いいたします。

天気は夕食パーティが始まる前まで持ったが、悪化が予想されたので庭にテントを張ったり、現役諸君が頑張ってくれた。特に今回は地面に板を敷き詰めるなどの配慮があり、深夜からの降雨にも十分耐えた。来年も今年と同じくらいの参加人数だとテントがもう一張り、欲しいとろかもしれないが。

例によってキチンは大忙し。初代の設計から基本的構造は同じだが、全般的に衛生的?向上があったように思える。最近では飯盒やストーブ飯などは無縁だし、電気家電品がずらりと並ぶ。

キチンはきれいになったけど、料理人は手をあらってるんだろうな

ただしBBQ前の食事メニューは60年変わらないカレーライス(小生は自分の用意をわすれたこともあり3連続で食べる羽目に陥った)。ただし、荒木床平さんが見るだけで機嫌を悪くした時代とは大違いの味なのは、ルーの進化か女性部員の腕なのかわからないまま。

小屋の中でぐだぐだしてるのも小屋生活の楽しみ、とするのは60年たっても変わらないようだ。現役の中にはPCを持ち出して一見、勉強しているらしいのもいたがOB連は(この時間から飲みだすか、どうか?)という雰囲気である。一時こういう時には必ずギターを持ち出す奴がいたものだが、いまやカントリー・ウエスタンは出番が少ないのかもしれない。

かたやOB, 飲もうか、歩こうか?

一方、山荘祭といえどもワークキャンプを兼ねるのも変わらないようだ。今回伐採した樹の残材処理に、いつも通りストイックに取り組んだのが妹尾。駆り出されたのか、義侠心かはたまた運動不足解消なのか、一部現役の中には(たぶん、しょうがねえなあ、このおじさん!)と思っていたのもいたに違いないが、妹尾の見積もりでは5トン!を超えるという残材処理が進行していた。ワークキャンプに酷使されたチェーンソーの修理など、裏方の地道な活躍も見慣れた光景であった。

いつまでやるんかなあ!
あんだけ使えばキカイだって疲れるよなあ

第二日目は現役OB交歓の場として企画されたワンデルング。中でも健脚元気組を対象にした稲包ー三国峠プランは、いわゆる”新道開発プロジェクト”で開発されたルートの一部がめでたく ”KWV新道” として県の管理下に入ることを受け、そこに建てる指導標を運び上げる、というアルバイトが組み込まれた。桑原君からのメモを再度ひいておこう。

道標は、ご指摘の通り皆さま先輩の強く厚いご支援で完成した“KWV新道”の道標です。記録では、全17本ですが、実際は、20本有ります。記録に有る17本の内、朽ちて倒れてダメージの酷いものから順に、建て替えます。その正に1本目がこの写真です。

小生も新道開発プランの途中でこの20本のうちの1本をほんのわずかの距離を背負った記憶があるが、あれを稜線まで担ぐというのか!というのが正直な反応。

四勇士は現時点OB見習い心得の渡辺、4年座間(担いでいる本人)、中野、3年田辺、の面々

この他のプランはともかくも天候に恵まれて無事完了。夜は恒例のBBQ大会を楽しんだが、後半から空模様悪化、現役諸君恒例のパフォーマンスが始まるころから雨となった。これをきっかけに、ロートル組にはねぐらに引き返したものも多かったが、それぞれ、宿で愉快な夜を過ごしたのは間違いない。

翌朝、小屋前に集合。今年からは時間が大幅に早められ、夕べの残りか、体操がつらかったOBも多かった。最後は現役を代表、3年鈴木君のエールと慶応讃歌で幕を閉じた。この朝の情景を俳人、杉本光祥君(37年)はこう詠んだ。

六十年の小屋の思ひ出秋の夜」

       霧上がり 老若男女 集ふ 朝

楽しい時間を演出してくれたCL以下、関係各位に改めて感謝申し上げる次第である。

ワンダーよ永遠なれ!