雲南省への旅     (44 安田耕太郎)


中国雲南省麗江・玉龍雪山訪問記です(2017年11月11日~17日)。S44同期仲間総勢5人で行きました。齢70歳を超えるワンダラーには4500mまでロープウェイで上がれるという老齢者には打ってつけの山岳観光コースでした。

中国雲南省のビルマ・チベットに近く、氷河を持つ山としては北半球で最南端に位置する玉龍雪山。南北35キロ東西13キロに及ぶ巨大な山塊。ヒマラヤの最東端に位置する。麗江は中国南部・ラオス・ミャンマーから四川省・チベットを結ぶ茶葉街道の要衝、少数民族 納西(ナシ)族  30万人の都。玉龍雪山は納西族にとって聖なる山。標高5,596m、未踏峰。ユネスコ自然世界遺産、麗江もユネスコ世界遺産の美しい古都。

麗江はの省都 昆明から飛行機で一時間500キロ西北に位置し、標高2,450m(立山室堂と同じ)、北北西へ仰ぎ見る山頂まで水平直線距離15キロ(東京駅から羽田空港までと等距離)、標高差3,100余m。因みに富士山は山梨県富士吉田市(標高700m~900m)から直線水平距離15Km。ちょうど、標高差と距離は富士吉田市から仰ぎ見る富士山と同じ位です(3000m強、15Km)。今や麗江は人口100万を超える大都市。高いビルは無く旧市街を取り巻いて新市街が整然と緑溢れる景観の調和を保っている。これ程高い山が大都市の至近に聳えるのは、1969年に訪れたボリビアの首都ラパス(標高3600m)から指呼の距離にある、イリマニ山(6439m)以外知りません。ラパス市からは標高差2,800m。

麗江 玉龍雪山は歴史 文化 大自然の異なる魅力が混合した、中国でも超最高級の国立公園に指定されている一級のトラベル地でした。登山口は山塊の東側、麗江から25キロ、標高約3,000m地点。山塊の北東に清流の谷 「藍月谷」、大規模な上高地の類あり。標高2,800m~2,500m、山頂まで谷からの標高差 約3,000m。チベットに近くヤクも生息。到達最高地点4,680mへは3,300m地点からロープウェイで4,500mまで上り、そこからは徒歩で標高差約200m登った地点(空気が薄く携帯酸素ボンベ持参)。スケールはアルプスを裕に凌駕してヒマラヤの雰囲気に近い。景観的に四姑娘山とミニ九寨溝と歴史文化古都を混ぜ合わせた大変魅力に富む山岳歴史文化の旅でした。乾季で毎日快晴に恵まれたのも幸運でした。東京からは上海、昆明、麗江と飛行機を乗り継ぎます。写真には猛々しくも美しい山岳景観のみならず、イナゴ・蜂・さなぎの中国色濃い揚げ料理、昆明近くの世界遺産Stone Forest(石林)、麗江の旧市街の写真を紹介します。