ル・コルビジェ展が開かれています  (普通部OB 舩津於菟彦)

ル・コルビジェ展-調和に向かって  20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計した国立西洋美術館本館は、2016年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。開館60周年を記念して開催される本展は、若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ、芸術の中心地パリで「ピュリスム(20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計した本館は、2016年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

開館60周年を記念して開催される本展は、若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ、芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代に焦点をあて、絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど多方面にわたった約10年間の活動を振り返ることで、初期から最近の作品までが展示されています。初期は画家である「ジャンヌレ」-ル・コルビジェ-が「ピュリスム(純粋主義)」のモダニストとしての絵画からピカソなどのキュビズム運動の影響を受けて変化していきます。彼の設計した国立西洋美術館はコルビジェの他の建築とともに世界遺産に登録された処で彼の回顧展が開かれたわけです。
国立西洋美術館は上野駅公園口からずくですので酷暑の避暑場所にはもってこいです。常設展とともにゆったりと「真夏の夜の夢」を如何でしょうか。

小生が渋谷から学校に通っていたころ渋谷駅前にコルビジェ門下生の設計の東急文化か会館が作られ華々しく披露されました。当時の館内も豪華で夢のような建物で、映画芝居を上演するための「パンテオン」の舞台の緞帳は見事な川島織物の緞帳でした。

建物は、日本を代表する建築家・坂倉準三(坂倉建築研究所)が設計を行い、舞台機構の設計については森平舞台機構株式会社(通称・モリヘイ)、施工は清水建設が担当し、鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階・地上8階・塔屋3階建でした。4つの映画館、美容室、レストラン、書店などの店舗が入り、特に屋上にはプラネタリウム「天文博物館五島プラネタリウム」が設置されたこともあり、東京の名所として修学旅行のコースに組み込まれるほどの人気を博したものです。当時の国鉄渋谷駅東口は、東京都電のターミナルであったことから、交通の混乱を避けるために、開業と同時に歩道橋が作られ、東急東横線の改札口から段差なしで文化会館にいくことができました。

坂倉準三とコルビュジェ

緞帳作りはル・コルビジェと坂倉順三は師弟関係にあって、坂倉はその願いを師に託したのでした。コルビジェは、避暑地の南仏にてこの大作の創作に掛かり、昭和31年11月お披露目されました。ピカソのゲルニカのように観る人が太陽と月をイメージしたり如何様にも解釈できるモノでした!惜しくも現存せず、レプリカがヒカリエにあります。