ポンペイの噴火の悲劇を描いた歴史的な映画かと思いきや、 そんな事はなくその大半は剣闘士の話。裏を返せば、 災害を描くというよりはあくまでもポンペイの日常やローマと取引 という都市国家の政治の一面。 見る側はこれから噴火するという事を知っているから、 馬の異変や、ポンペイの地震の意味も分かるが、 人々は特に何をするわけでもなく、普段の生活をしてる。 ここがポンペイでなければ剣闘士との恋物語ももっと描かれたので はないだろうか。しかし、あらゆるものが、 ヴェスビオ山の噴火で突然終りを迎える。火山の恐ろしさが伝わらない安っぽい映画。タイトルにひかれて、 ちがうもの見た感じ。
ポンペイでは 紀元79年10月24日 ヴェスヴィォス山大噴火で軽石と火山灰が積もりそこへ高温の火砕 サージと火砕流が到達して埋没した。現在も発掘が付いている。日本その時弥生時代。 ポンペイには上下水道が完備していて文明も古代ローマそしてギリ シャ等に憧れて、それを模倣した文化が開花していた。
2000年以上前の栄華の都市が火山のお陰で残ってい るとは。飲み屋の店先ではおつりまでがそのままだったとか。 人口1万5千人で奴隷が四割とか。 25カ所も売春宿があったとか。
この都市での生活はやはり海と繋がった交易による富のようだ。 豊かな商人の御夫妻像。今は海は遠くになっている。 モザイク画とか壁画が綺麗に残って居る。また、 火砕流で一瞬のうちに死を迎えた人の、 そのままの形で空洞が残り、そこに石膏を流して、 作られた像ものが沢山並べてあった。映画では「奴隷」 が如何にも虐げられたように描かれて居るが、 実際は人口の4割が奴隷だったと言うから驚くが可成り自由に生活、 努力して一般人になり役人になった例もあるようだ。.
この都市での生活はやはり海と繋がった交易による富のようだ。