(菅原)少なくともこの1年は映画館で映画を見ていません。今や、映画はテレビで見るようになりましたが、このウッディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」は、わざわざ、日比谷か有楽町の映画館まで行って見て来ました。他に、アレンのどの映画を見たのかWikipediaで調べてみましたが、記憶が判然とせず分かりませんでした。酷い記憶力のせいなのか、それとも、アレンの映画がみな同じようなもののせいなのか。
才気走って見目麗しくと言う言葉は女性に対してのものですが、アレンの映画は正に「才気走って」いますが、残念ながら「見目麗しく」とは行かないところが、常に物足りなさを感じ、終わっても、面白かったなーと言う感慨に浸ることの出来ない小生です。アレンの映画はそんなもんじゃないよとの反論があれば是非お聞かせください。
(保谷野)
菅原さん、急遽「ミッドナイト・イン・パリ」を観ました。
作家志望のアメリカ人脚本家が、パリ滞在中毎夜タイムスリップして、ヘミングウエイやピカソ、あるいは、ドガやロートレック等と交流する、という内容で、SF+ファンタジー+パリの観光案内*恋愛・・・そこそこ楽しめましたが、総合的には「凡作の上」といったところでは?ただ、ネットによると、評論家の間では割合評価が高いようで、特に「ジャズの音楽が良い」、とあったので、もう一度サッと観たところ。確かに冒頭の、パリの名所の映像をバックに流れるジャズの調べは心地よく感じました。
(安田)キャサリーン・ヘップバーンの「旅情」
(菅原)映画の話しではありませんが、実は、小生、海外勤務で、1990/91年、花の都ならぬクソの都(犬の糞)に家族帯同で住んでおりました。W.アレンの映画だったこともあるでしょうが、そのせいで、この映画を見に行ったのかもしれません。少なくとも、最初の3ヵ月は、日本と全く違うことから、毎日、何故こんなところに態々来たのかと悪態をついておりました。例えば、外に出て空を見上げれば「グチャリ」、余所見をすれば、また「グチャリ」。フランス人の家の中では、まさかこんなことにはなっていないでしょう。つまり、自分のところさえ良ければ、他人はどうなっても構わない、と言う公共道徳の欠如であり、甚だしい身勝手さです。また、役所での各種の手続きでも、昼飯時ともなれば、窓口がピシャリと閉められ、勝手にそのへんのビストロに飯を食いに行き、だからと言って、交替する人もいなければ、整理券もなしで、また、新たに並びなおすなど。一言で言えば、日本では想像も出来ない身勝手さであり、これらのことに散々悩まされました。こう言うことを、毎日、毎日、経験すると、パリが大嫌いになる人がいるそうですが、小生、極めてだらしがないもので、結局は、住めば都。
しかし、これは30年ほど前の、昔の話しです。今や、パリも大層立派な都になっているのではないでしょうか。
(後藤)私はニューヨークの郊外の比較的高級住宅地と言われたScars