4/28に発表されたイェール大学の岩崎明子教授(免疫学)の「なぜ日本のCOVID-19の症例はこんなに少ないのか?」という論文をご紹介します。
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1.日本の文化は本質的に社会的距離を隔てるのに適しており、マスクの使用はウイルスの蔓延を防ぐ
2.毒性の強いSARS-CoV-2が蔓延する前に、日本人は穏やかなバージョンのSARS-CoV-2に曝されて免疫を獲得している人がいる(但し明確な証拠はない)
3.日本人は、ウイルスが細胞に侵入するレセプターであるACE2の感受性が低い可能性がある。
4.日本人は、SARS-CoV-2に対する免疫耐性を与える明確なHLA(ヒト白血球型抗原、免疫応答の中心的役割を担っている)を持ってる。
5.BCGの接種がCOVID-19に対する防御の役割を果たしている?
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2.は既に免疫を獲得していた人がいたという説ですが、これをバックアップするような仮説が京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と、吉備国際大学(岡山県)の高橋淳教授らの研究グループが発表されています。新型コロナウイルスと言われているSARS-CoV-2にはS型、K型、G型という3種類の変異があり、この順番で発生したとしており、
1.S型:無症候性も多い弱毒ウイルス
2.K型: 無症候性〜軽症
3.G型:武漢発で現在のパンデミックを起こしているウイルス
日本を含めた東アジア、中国では沿岸部に殆ど無症状のK型が秘かに広まりこれに曝された人には免疫抗体ができ(勿論全員ではありませんが)、G型が入ってきても感染を防御する働きがあったのでは無いか?という仮説です。
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