暑い盛りの頃、横浜美術館で稀代の実業家でありながら、芸術にかかわる四つの
側面、コレクター・茶人・アーティスト・パトロンの顔を持ち、横浜の広大な土地に三渓園を造園した原 三渓の生誕150年、没後80年記念の美術展を鑑賞したことで、久し振りに三渓園を訪問したくなり出掛けてみた。
お彼岸の三連休の真ん中の日にも拘らず、花でも紅葉でもない時期からか、それ程の人出もなく、ボランティアらしきガイドさんも手持ち無沙汰の様子だった。相変わらずの池や庭園茶室等の自然美が楽しめたが、
驚いたことに、内苑の茶室春草蘆の傍に生える銀杏の大木の上部が、先日の台風15号で折れ落ち、半分近い高さになっていたこと。倒木の残骸は、きれいにかたずけられていたが、この近辺は、銀杏の黄色で埋まり、特に落葉で黄色く染まることが見ものとなるのだが今年の秋はどうだろう。
まだ生きてはいる様子だが、銀杏の葉は半分以下になるのかも知れない。他にも、上に登る三重塔への道は、倒木が整理されず、登ることが禁止されていた。台風15号は、千葉県では、倒木等が原因での停電等の被害のニュースに同情したが、三渓園での倒木のことは、来て初めて知ったのだった。横浜付近では、他にも被害が出ているかも知れない。
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