オミクロン株について    (普通部OB  篠原幸人)

日本のコロナ感染が下火になったかと思ったら、今や、コロナの話題はオミクロン株ばかりですね。私も外来で沢山の患者さんからオミクロン株についての質問を受けます。 確かにこの変種株は変異の部位が多岐にわたり、今までのデルタ株などとは大分様子が変わってきていることが知られています。

この新種コロナウイルスは感染力が今までの株より3倍ほど強いことは確実ですが、病原性も従来株より強いかどうかはまだよくわからないのです。大量にこのオミクロン株感染者を出した南アフリカの医師会長(女性です)は、感染力は強いが病原性は強くないと強調しています。他の風邪症候群とおなじように、今回のオミクロン株は感染は起こしやすいが、重症な肺炎や亡くなる方は少ないと、だから怖がることはないと言っているわけですが、当初私には信じられませんでした。しかし世界保健機構(WHO)にもまだ死亡例の報告はないようです。

南アは観光大国です。ヨハネスブルグの街からみる台形のよう大きな山や、ケープタウンから1-2時間のところにあるサファリ公園などは一見の価値があります。私も広大なサファリパークの中で、すぐ近くに放し飼いのキリンや象をみながら食べたサンドイッチと、テーブルにあふれるばかりに盛られた日本では見たこともないような沢山の果物を想いだします(一寸、嫌みな書き方かな?)。ケープタウンの街からハイヤーを1日貸し切り、パークのなかでも専任の案内人をつけて、それでも入園料や食事代も全て含めて確か一人一万五千円ぐらいだったからかなり安い印象でした。この観光が大きな収入源である南アにとって、このオミクロン騒動は大変な痛手だから、それを忖度した医師会長の発言ではないかと当初は思ったのです。でもそれは「ゲスの勘繰り」だったかも。

確かにワクチン2回接種済みの方もこのオミクロン株は感染していることは事実ですが、まだ死亡例を聞かない。死んだり重症にならなければ、このコロナは風邪と同じようなもので、恐れるには足りません。これはこのオミクロン株の毒性がおもったより弱いのか、それともワクチン接種が感染は防げなくても、重症化を予防しているかのどちらかだと思います。今後、データが出てくるでしょうが。 いずれ、オミクロン株を主因とする第6波が日本にも来るかもしれませんが、入院必要例や死亡例はかなり少ない可能性は十分あると思います(希望的意見ですが)。

しかし皆さんは、①マスクは常に携帯し、人混みへの外出は極力減らして、感染予防には従来通り十分気を使う、②インフルエンザにも罹らないように、そして③冬に流行の可能性のある食中毒(ノロウイルスなど)に気をつけましょう。そのためには、帰宅後手指のアルコール消毒+石鹸による手洗い(両方やるという意味です)を励行してください。

(浅海)篠原君のオミクロン株に関する話なんとなく信じたくなった。

ここに来て新規にコロナに罹る病人が極端に減っているがワクチン接種が進みコロナ菌が暴れられなくなった上に菌同士でバッテイグし毒性が少なくなった可能性があるのでは。と思いたいね。 スペイン風邪が消滅する過程でも菌同士の
バテイングで威力が亡くなり消滅したという説があるので篠原説を信じてオミクロンによる死者が出ないことを祈ります。