コロナ罹患者の話    (42 下村祥介)

 このところコロナ患者が連日減少し曙光が見え始めていますが、緊急事態宣言解除の2週間後の感染者数はどうなるでしょうか。人流が増えても感染者が増えなければ多少安心できそうですが・・・。

ところで先日、取引先で知り合った知人がコロナに感染したとのこと。40代半ばの人です。感染者の体験談に接することはあまりありませんので、ご参考にお知らせします。

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8月下旬に感染。職場の同僚が3日ほど前に感染し、濃厚接触者にあたる職場全員(7~8名)がPCR検査を受けた。陰性の人も何人かいたが自分は感染していることが判明。ホテルに隔離され治療に入ったが、治療と言っても放置されたままだった。何日間か39度ほどの熱が出たが何の薬を与えられるわけでもなく、1日3回保健所と連絡を取るだけで自然治癒を待つだけだった。家族とも離れて1人でのホテル療養で連日気分がすぐれず不安の毎日だった。途中で気絶して倒れたようだが自分ではどれぐらいの時間倒れていたのか分からない。気がついたら倒れていた。自分で気がつかなければほったらかしの状態になるところだった。9月半ばに退院できたが、感染してからもう1か月以上たっているのに今だに食欲がなく痩せてしまった。コロナには絶対にかかるべきではない。

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医療関係の知人の話によると、変異して急速に増えるウイルスは、消滅するのも早い。第5波で感染者が急速に減っている理由はこのためだ(緊急事態宣言で人流が減っているからではない)。但し、ウイルスの根が残っているので、いつぶり返してくるか分からないとのこと。

また今のウイルスは空気感染であり、接触や飛沫を避けるだけでは防御にならず、フェイスシールドやアクリル板などはほとんど意味がない。空気中の水の分子にウイルスが付着して浮遊し、それを吸い込むことによって感染するからだ。手やテーブルの消毒よりは不織布マスクを鼻の両脇やほっぺたに密着させてつける方がはるかに効果がある、とも言っています。1日から緊急事態宣言が解除されていますが、小生は引き続きマスクと人混みを避ける対策を続けるつもりです。