ＪＩＪＩのこと　　補遺　１　（４７　関谷誠）

２０１０年３月末、１０年振りにブラジルから戻り、久々に、銀座に出向いたら「ＪｉＪｉ」はなかった。丁度、その一年前に閉めてしまったのですね。

実は私も、その昔、ＪｉＪｉさんの常連とは言わないまでも、馴染み客の一人でした。と云うか、銀座界隈で自腹で飲めたのはブリックかＪｉＪｉさんのところしかなく、調子に乗っては、二次会で、会社の若い連中（女性がほとんどでしたが！）を度々連れて行ったものです。

そんな中で「ＪｉＪｉ」を思い出すのは、父親が癌を患い、度々築地のガンセンターで入院を繰り返し、１９８８年に他界しましたが、あとわずかと宣告された頃、当時当のガンセンターに勤務していた兄貴を誘い出し、ＪｉＪｉさんで一杯引っ掛けてから病院に真っ赤な顔で顔を出したところ、付き添っていた、今は亡きおふくろに、不謹慎と烈火のごとく叱られたのを昨日の様に思い出されます。
とは言え、ＪｉＪｉさんの所で、兄貴と飲み交わしたのが、おやじに対する供養だったと、今では、感謝しております.。

そう言えば、ＪｉＪｉさんに私がブラジルにいた頃、プロポリスだったかをお送りしたことがありましたが、その後、ご健勝のことと存じます。沖縄出身のフーチャンはどうされているのかな。

間もなく「平成」も終わり、その昔のＪｉＪｉさんに顔を出していた一人として「昭和は遠くなりにけり」と云った心境です。