”哀愁” について    (大学クラスメート 飯田武昭)

ヴィヴィアン・リーについては「哀愁」も良いが、何といっても未だに映画史上最高傑作と思っている「風と共に去りぬ」と「アンナ・カレーニナ」「欲望という名の電車」でしょうが、「欲望・・」は相方のマーロン・ブランドの出世作だけあって、ブランドの粗野な演技が特に話題となったと思います。

「哀愁」(1940年制作)が劇場公開当時ヒットしたので、その後には原題と関係なく数本の映画に「愁」という文字を入れた漢字2文字の映画が公開されました。「旅愁」(1950年)「悲愁」(1959年)「離愁」(1973年)です。

「旅愁」は主演ジョセフ・コットンとジョーン・フォンティーン。
「悲愁」は監督ヘンリー・キング、主演はグレゴリー・ペッグとデボラ・カー。「離愁」の主演ジャン=ルイ・トランティニアンはあの名曲と名作「男と女」で人妻役の美女アヌーク・エーメと恋仲になる相手の男性、ロミー・シュナイダーは言わずと知れたドイツの代表的女優で後に「プリンセス・シーシー」3部作があります。「悲愁」と「離愁」は私のリストでは名作に入りますし、「旅愁」は「第三の男」の ジョセフ・コットンと小生が贔屓のジョーン・フォンティーン主演で好きな映画です。

ジャイのCircle be unbrokenを本日拝見したら、「哀愁」についての諸氏の感想や意見が出ていて面白かったです。

(41久米)さんの文章に、ロバート・テイラーとタイロン・パワーがちょっと似ているとありまして、成程そうかと納得した次第です。
両者ともにアカデミー賞からはやや遠い俳優だったかと思いますがタイロン・パワーの方が「愛情物語」「長い灰色の線」そして「陽はまた昇る」と名作、大作に多く出ていたと思います。

 

(編集子)飯田は大学時代、部室には必ず顔を出したが、教室にはあまり行かない生活をしていた小生、数多くなかったクラスメートの一人。サックスを吹きピアノをこなすという才能に恵まれた男である。ブログを見て連絡してくれるまで、映画マニアであったことは知らなかった。