リバタリアニズムと米国テクノロジー エリート起業家達との関係 (日本HP OB 五十嵐恵美)

(五十嵐さんは編集子横河(日本)HP勤務時の同僚。同社退社後カリフォルニアに移り、現地企業で日米企業間の交流に尽力してきた。現在はシリコンバレーの中核の一つ、メンロパークに居住)

4月20日付でご投稿のあった「リバタリアニズム」に関して、エディターより “カリフォルニアあたりではこの動きがどのように受け取れられているか、何かご存知でしたらご投稿いただければ嬉しいです。トランプのことも日本では結構まじめに考えている人もいるので、そちらの受け止め方がとても興味があるところです” とのメールを頂いた。残念ながら、リバタリアニズムはあまりシリコンバレーで頻繁に(少なくとも筆者の周りでは)ディスカッションされている話題ではないし、渡辺靖氏著の「リバタリアニズム:アメリカを揺るがす自由至上主義」を購読していないのでもしかしたらポイントがずれているかもしれないが「リバタリアニズムと米国テクノロジー エリート起業家達との関係」に焦点を絞って私見をまとめてみた。

2017年9月にスタンフォード大学のDavid E. Broockman教授、同大学Neil Malhotra教授、ジャーナリストGregory Ferenstein氏によって “Wealthy Elites’ Policy Preferences and Economic Inequality:  The Case of Technology Entrepreneurs” https://www.gsb.stanford.edu/gsb-cmis/gsb-cmis-download-auth/441556 と題する論文が発表された。論文は全米のテクノロジー関係の起業家および最高責任者約600名(うち三分の一はアップル、フェイスブック、グーグルを含む、シリコンバレーの起業家、最高責任者たち)を対象に行ったアンケートの結果で、簡単に言うと、米国のテクノロジー エリート達は(予想に反して)民主党が掲げる社会福祉をサポートし、ビジネスを中心に動くプラグマティズムをモットーとする集団で、恐らくリバタリアンではないという結論である。彼らは民主党、共和党、またリバタリアンの思想、路線ではないミックスされた考えを持ち、アンケートの結果として、

  1. 24%がリバタリアンと自称
  2. 62%が政府のビジネス介入には反対、社会福祉のプログラムをサポートするためにより高い税金を払う富の再分配には賛成(下記テーブル)

全米のテクノロジー エリートは富の再分配には賛成、政府のビジネスに対する規制には反対

ワシントンD.C.に本部を置くシンクタンクのケイトー研究所/財団が2018年に(2017年のデータをもとにして)全米でリバタリアンとして登録されている党員の上位10州を発表した(2017年7月時点でのリバタリアン党員数は51万、ちなみに民主党員数は4470万、共和党員数は3280万)。

  1. モンタナ
  2. ニューハンプシャー
  3. アラスカ
  4. ニューメキシコ
  5. アイダホ
  6. ネバダ
  7. テキサス
  8. ワシントン
  9. オレゴン
  10. アリゾナ

(ケイトー研究所はリバタリアニズムの立場から「伝統的なアメリカの原理としての、小さな政府、個人の自由、市場経済、平和などの拡大のための議論を深める」ことを使命として掲げるシンクタンク)

全米で総合的に最も自由で規制のない上位5州は(ケイトー研究所による)

  1. フロリダ
  2. ニューハンプシャー
  3. インディアナ
  4. コロラド
  5. ネバダ

全米で総合的に最も規制の厳しい上位5州は(ケイトー研究所による)

  1. ニューヨーク
  2. ハワイ
  3. カリフォルニア
  4. ニュージャージー
  5. ベルモント

シリコンバレーに戻って考えてみると、昔からシリコンバレーのエリートたちは、ポリティカルな集団ではなく、一般的に極端なプラグマティズム(実用本位)をモットーとするビジネス中心の集団である。アップルのスティーブン ジョッブス、フェイスブックのマーク ザッカーバーグに代表される、ティー シャツにジーンズのエリートたちの見かけは彼らの前任者たちとは違うように見えるが、内容は昔ながらのシリコンバレーのエリートたちとビジネスの成功への努力と執着、個人または会社の富を社会に還元する姿勢に関してはあまり変わらない。彼らが育った時代が60年、70年台以降だとすると、女性、マイノリティーの社会への進出、シリコンバレーの無国籍化および国際化、IPO (新規公開株)に関連した富、成功に関するより強い執着、等々、外国人が進出したことも含め、シリコンバレーのアイデンティティー、社会的価値観は大きく変化している。ただし、恐らく、彼らの仕事への執着、成功への執着、そして同時に個人の富を社会へ還元する信条は不変であると思う。

リバタリアンの政治理論は諸々のイシュー(社会、政治問題)によって細かく定義されている。例えば、プロチョイス(人工妊娠中絶賛成)、自殺容認、移民賛成、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)容認、銃砲取り締まり反対、薬物使用取締反対、政府の福祉プログラム排除、年金制度の民営化、等々、総合すると党の基本的な政策は、

  1. 個人的自由の擁護
  2. 拡大国家に対する批判(軍備増強に反対)
  3. 市場優位(市場の重視)

シリコンバレーのエリートたちは民主党支持が主流で、民主党が支持する労働組合には反対だが、諸々の社会福祉のプログラムには賛成で、基本的に、ここがリバタリアンの掲げる政府の福祉プログラムを全て排除する思想と大きく違うところだ。

2020年の大統領選挙戦の予測は時期尚早ではあるが、現在の時点で、景気が続けばトランプ大統領の再選も現実的であるし、21名の民主党立候補者の中で、バイデン元副大統領の可能性もある。日本でも当てはまると思うが、米国の政治は政治献金、圧力団体のロビーが多大な勢力を振るう。全米で総合的に最も政府の規制の厳しいニューヨーク州(#1)、カリフォルニア州(#3)の政治献金、ロビーの国政に対する多大な影響力が今後も続くと仮定すると、リバタリアンが現時点で米国の政治の中心となる可能性は少さいのではないか。

ますます国際ビジネスの競争、国際政治の主義主張の違いで争いが高まる中、米国の政治の現実はリバタリアンの「個人的自由の擁護」を第一とする理想主義、あるいは主義主張に妥協のない純粋な政治思想からはかけ離れているように見える。米国流に考えると、米国で自由(リバティー)を獲得するためには純粋な政治思想の”信者”にならなくとも、現実的に入手可能なリバティーは得られるのではないであろうか。

令和元年 初のタウンウオーク

初夏のタウンウオーク、目白界隈の緑の街中を歩いた。今回のホストは地元、アンテコこと安東静雄夫妻。我が家の庭のように知り尽くした街をゆっくり案内してもらい、一同大満足。目白駅で解散後、寛永年間創業という名代の和菓子店で疲れをいやし(いなかった新弥と吉牟田はたぶん昼酒)て解散。

(翠川) リーダーのアンテコ以下ご参加の皆様お疲れ様でした。
カテドラル関口教会から始まり、芭蕉庵、肥後細川庭園、椿山荘庭園通過、鳩山会館を巡り、目白に戻って学習院大学構内の「日比谷松本楼」での昼食、その後の乃木将軍の墓地(学習院の院長を3年務めた由)参拝を含む構内の散策と、アンテコの企画と案内のお蔭で素晴らしい時間を楽しませて頂きました。ありがとうございました。輝かしい明治時代を想像させて頂きました。

カテドラル関口教会でと、学習院構内で女子学生に撮って貰った写真を添付します。

(吉牟田)
昨日は天候にも恵まれ楽しいプランでした。
小生 カテドラル教会 細川庭園 他 ご案内頂いた場所は椿山荘以外 全て初めての場所でした。
80年以上東京で生活しながら意外に知らない場所が多い事に最近になり分かる一方、段々体力が落ちて来て月一高尾山もきつくなり始めていて、良い散歩になりました。事前調査やら 昼食場所の予約や会計など大変だっただろうと思います。大変有難うございました。 奥様にも御礼もうしあげます。

学習院大学構内。だいぶ来ないうちにすっかり変わっていた。

 

 

緊急! WANTED ! 

先の東日本大震災支援プランの ”その後の東北” を尋ねる企画が発表されたが、まだ予定人数には大分余裕があるとのことで、参加者を募集している。内容はすでにメールがとどいているはずだが、概要を再掲する。

KWV総力挙げてボランティア活動した多賀城、石巻牡鹿2か所は順調に復興を続けていますが、多賀城の現況を視察見学し、ホヤ漁用の土俵作りをした前網浜の漁師さん達を激励訪問したいと1泊2日のプランを企画致しました。「ホヤ漁が再開したら食べに来てください。」の約束を実現させましょう。ボランティア活動した有志の皆様や、震災当時のボラ活には参加出来なかった方も、是非奮ってご参加下さい。
尚、プラン最終日にはボランティア活動での物心両面からの絶大なる支援、又KWVの為長きに亘り心強いご尽力を頂きました亀井昭伍先輩(S27)と共に仙台で打上げ会を開催予定です。

日程: 2019年6月8日(土)~9日(日) 1泊2日

宿泊:牡鹿・小渕浜  割烹民宿「めぐろ」
行程:・6/8(土) 集合:仙台駅2F中央口改札前・各自10:20迄 ⇒
仙台東口バス駐車場発:10:30
東京⇒仙台 東京発「やまびこ」7:32/7:44/8:08のどれかで現地へ各自集合。

<貸切バスで移動>仙台-多賀城視察-牡鹿・前網浜訪問-民宿「めぐろ」。
多賀城下車見学(昼食)、牡鹿・前網浜漁業生産組合11名の皆様と激励歓談会を開催予定。6/9(日) 民宿「めぐろ」-鮎川浜視察-仙台-打上げ会/亀井先輩-解散・各自帰京。

前網浜の現況は、鈴木信男組合長を中心に総勢11名で新たに取り組んだ「定置網漁」と「ホヤ漁」で頑張っています。海も浜も整備され、祭等の伝統文化も再開。共に作業した牡蠣殻でのホヤ漁土俵作り、その土俵から採り立ての新鮮なホヤを肴に酒酌み交わし再会と復興を喜び、楽しい激励・歓談会を前網浜で催したいという計画です。

参加申込書先                *申込期日:4月30日(火)
卒年: 氏名: 連絡先:アドレス&携帯Or電話をS46石渡美知江までご連絡下さい。(  michie@q07.itscom.net / 090-7400-8761 (SMS可)

実行委員長:河合國尚(S40)  Sub.兼総合企画担当:田中 透(S41)
実行委員:石渡美知江(S46) 関谷 誠(S47) 伊川 望(S47) アドバイザー:菅谷國雄
(S37)

 

令和元年 憲法記念日 八ヶ岳南麓

小淵沢拙宅の山桜

父親が大事にしていた掛け軸の一本を覚えている。

駒とめて 暫しは我を忘れけり 朝日に薫る 山桜花

誰の作品だか覚えていないが、明治の元勲のだれかである。まさに 坂の上の雲の時代、といっていい香りがする。

令和の最初の憲法記念日、快晴、無風。釜無川左岸にひろがる農地は平和そのもの、日本の原風景のなかにたゆたっていた。

 

平成最後の夜に

2019年4月30日の夜をまだうすら寒い(昨夜はストーブを焚かなければだめだった)小淵沢ですごすことになった。今日も小雨で新緑は窓から眺めるだけだったが、そのため、昼間から(ジャイアンツの連敗を含めてだが)テレビを見るという小生にはめったにない一日で、ご退位に関する番組を堪能することになった。天皇家の系譜の話とか、神話にまでさかのぼる事柄とか、各地での今回のご退位という歴史的事実に対する反応とかをつぶさに見て、改めて感ずることが多かった。

まず第一、平成という30年。天皇は政治には関係されない立場だから、我々の知る明治から昭和20年までの史実と比較することはできないが、結果、この30年、世界中で不穏な空気が漂い、各國で数多くの人が(理由はともかく)非業の死に直面した間、戦争という国家的事件の結果亡くなった日本人は僕の知る限りではイラク(だったかな)で事件に巻きこまれた外交官の方をのぞけばいないはずだ。少し前に自衛隊幹部の人がPKOで派遣した自衛隊員の事情をつぶさに語っていたのをテレビ番組で見て、これがほかの国々の軍幹部だったらどのように対応しただろうかと思ったことがある。政治、経済、社会問題、そのほか、日本にも数多くの倫理に欠ける行動や世界観の欠如や、言い出せばきりがない問題課題が山積している。しかし何をおいても、結果として国民を戦争で失うことなく、おそらく世界一安全で清潔な国が30年の間存在したという歴史的事実には変わりはない。僕はかたく信じているのだが、僕らみんなが姿を消した後、後世の歴史家は間違いなく、昭和後半から平成30年の間の日本は最高の時間を持った、と評価するにちがいない。それを実現したのが ”アメリカ追随政治” だろうが ”無定見政府” だろうが (こればかりはとても起きそうにないが)”幸福実現党”だろうが、何でもいい。評価されるべき結果は大多数の国民が肯定し、慈しみ、無意味に異国で命を落とすことがなかった時代だった、ということに変わりはない。世界の民主主義の理想とされているアテネだって経済を支えていたのは奴隷であり、アメリカ人が無条件に崇拝する ”建国の父”たちだって同じことだったのだ。

第二は、番組で紹介された、日本全国で、国民がこの30年という時間を、天皇の在位とともに本当にいつくしんできた(いる)という事実である。繰り返すがこの間、天皇が政治に責任を持たれたわけではない。しかしみんなが”平成”という時間の経過を天皇という存在の中に意義付けていること、それこそが、”国民の象徴でありたい” と努力された天皇の業だったのではないだろうか。そしてその国民が生き方の基本としている基盤はやはり”和”ということにつきるのではないだろうか。そう考えれば、”令和” という年号はどうやって決まったのかは知らないが、全国民が ”和” を尊ぶ、という伝統をあらわしていると思う。

グローバリゼーション、という一種の魔術のもとで、個人の能力、個人の存在、といった価値が何よりも大事であり、そのためには日本人が変わらなければならない、ということが叫ばれて久しい。僕自身、このような主張に反対するわけではない。しかし企業という場ではあるけれども グローバリゼーションなるものの光と影とにいち早く直面した経験からいえば、日本あるいは日本人が守り続けてきて、今後も守り続けなければならない価値、それが ”和” だ、ということを改めて感じたことだった。

(この拙文を ”アップ” するのは令和元年5月1日零時、ということにする。残念ながら明日甲斐の国の空は雨、”元日に霊峰富士を見る”という目論見は実現しないようだが。)

桜の次? ハナミズキさ (34 小泉幾太郎)

 先日の白幡池・菊名池のことでは、お互い懐かしき思い出の一助となり、なんとなく嬉しくなりました。gisanブログも仲間内の意見交換などが一つの目的にもなっていことから、ブログの中で、高校の後輩や中学の関係者との接点があったとは思いがけないことでした。

先日ぶらりと大倉山公園によってみたら、ハナミズキが白い花を咲かせていました。1991年に、港北区の区の木として認定されていますが、その選定理由が若々しくモダンな印象だからということで、我々とは縁がないか?。因みに区の花は梅だそうです。

(舟橋―小泉、関谷)

このように沢山の人がいる中でのこのような接点があったことは世の中本当に狭いものとも言えますね。驚きます。港北区の区の木・ハナミズキ、区の花・梅のこと情報ありがとうございました。大倉山公公園も懐かしい所です。ハナミズキの写真ありがとうございました。素晴らしいです。横浜へ行く機会が結構ありますので白旗池、菊名池、大倉山公園を訪れる機会を作ってみます。

このmail打ち終わったところで中司君から関谷さんのことが
書かれたmailが届きました。浦島が丘も妙蓮寺から遠くなく
祖父が住んでいたので土地勘はあります。太平洋が眼下に綺麗に
見えていました。古きことですが、今の平成天皇が皇太子で
まだ若かりし時、英国エリザベス女王の戴冠式参列のため横浜港
から出港された時第二京浜国道を通られた際に旗を振ったことを
思い出しました。
(関谷ー舟橋)
はじめまして。中司ジャイさんの後輩の関谷です。
又々、思いがけぬ接点です!
菊名池近くの妙蓮寺にお住まいですか。
実は、昭和30年に浦島丘から藤沢に引っ越しましたが、
昭和38年から39年に掛け、家の建て替え工事で、
約1年間、港北区篠原町に住み、中学・高校を妙蓮寺から
東横線で横浜に出て通学しておりました。
ここに住んでいた頃、JFケネディーが暗殺された衛星
中継を食い入るように見ていたのを、未だ、鮮明に覚えて
いる思い出の地です。
舟橋様のメールで、篠原町のそれなりに急な坂の途中に
あった我が家と妙蓮寺界隈を思わず思い出しました!

”クラブハウス” のその後 - ご意見をお寄せください

17日、OB理事会二次会でのほろ酔いのままで書いた ”クラブハウス” についての記事にここ10日間で頂戴した反応をご紹介する。紙面の都合で原文に多少手を加えさせていただいた。諾否に関係なく、実務上のことでお寄せいただいたメールは割愛する。

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(1)ジャイさんのご提案に大賛成です。有り難いです。
少し上品なジジも閉店してしまいましたし、銀座ブリックもギリギリ昔の雰囲気を残していますが、昭和のジジイがたくさん集まって大きな声で喋り、角瓶を飲み倒すのは少し憚れるように思っていました。都内の山荘またはアジトがあると楽しいと思います。ぜひ実現してほしいです。微力ですがお手伝いさせていただきます。
(2)素晴らしい案ですね。懸念するのは管理体制だと思います。願わくは少し料理ができるキッチンがあるといいな~と思います(笑)赤字が出たら誰が補填するのかな・・・?? 100人くらいから一人3~5万円集めて基金にしますかね?利用者は結構あるでしょうね?
(3)ご提案のKWV三田会クラブハウス設営の件、賛成です。
日頃のKWV仲間との山行など(特に海外遠征)で事前準備会をやる場合やチョットした打ち合わせする場所がなく、不便を感じていましたのでクラブハウスは利用価値大です。是非、実現してほしいものです。
KWV三田会の諸行事によく参加している方、各代代表などにジャイさんに声かけて頂き推進委員会を立ち上げたら如何でしょうか。
(4)プログ拝見、趣旨に賛同します。
前から、石田事務所に迷惑を掛け続けていると、気になっていました。
本件を進めるに当たって思いつく事は
●ワン・ルームマンションの賃借は容易なれど
 不特定多数の出入りには種々の制約・条件があり、融通の利く対称があるか
●契約の主体(執行部or発起人代表)、運営・管理の責任者をどうする
●独立したクラブ会計の開示・利用料の管理 等々、課題も多く、実現に向けて
有志で検討委員会を立ち上げては如何でしょう。
この際には現執行部のメンバーも必ず加わる事が必至です。

(5)KWV三田会で気楽にいつでも集まれる場所を持つことは望みであり夢でもあります。適当なところがあれば実現したいですね。否定的なことを言えばいろいろありますが検討してみるのは賛成です。集まれる所が難しければ書類、物品等を保管するトランクルームを借りるのも一案かと思います。

(6)ブログ拝見し、ご提案の件 しっかりと目を通しました。いつも 前向きで意欲的なご提案 有難うございます。
これだけ大きな会ですから、幹事の打合せや各学年ごとの懇親会など 活用の余地は大いにあると思います。
問題は お考えの通り適度に便利な物件・場所が見つかるかどうか?
費用負担をどうするか?でしょうか。
加えて 「10年ごとに 必要性を見直す」 と言うことを決めておけば その時の幹事が決断し易いと愚考します。(物件の契約条件にもよりますが)
10年後は S50年卒の若手(笑)が 後期高齢者で、人数はかなり少なくなりますね。

(7)気楽に集まれる場所があること。面白い企画だと思います。ただ、気になる点もあります。ひとつは、今年75歳になる我々42卒の代の集まりでも、健康問題で参加者が年々減少していることです。数年前までは最低でも10数名がすぐに集まりワイワイガヤガヤとやっていましたが、最近では5~6名しか集まらないことが多々あります。これからはもっと減っていくのではないか、借りた場所が宝の持ち腐れになってしまうのではないかという心配です。ふたつ目は、これまではKWVの各種集まりでも50年卒ぐらいから下の代の新規参加が少なく、数年後を考えますと借りた場所を維持管理していく人がいるのだろうかという懸念です。「使った人の自主管理」が原則ですが、それでも中心になって目を光らせている寮長(或は大家さん)のような存在が必要ではないかと思っております。私たちが元気な間はいいのですが、集まる仲間が減っている現状を考えますと、数年後が心配になります。もう10年若ければこのようなことは考えなくても良かったと思いますが・・・。逆に言うとこのような場所があれば参加者が増えるという期待もあります。S34年~37年卒などの代の方々が私たち以上にお元気にこのような企画をお考えになったり、また夏合宿やスキー合宿を引っ張っておられるのが、後に続く私たちの代の大きな励みになっておりますので。

(8)嬉しいご提案 待ってました~大賛成!今後は家から毎日お部屋に通いましょう。ホステスにして頂ければ、若返るわッ!

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いろいろなご意見をなるべくたくさん頂戴して、酔い覚めなどではない状態で現実に即した提案をしたい。もちろん、否定意見も大歓迎なのでお考えを、できれば5月末ごろまでにお寄せていただきたく思っている。特にOB会実務で苦労されている現執行部メンバーのご意見をいただければありがたい。

 

小泉先輩へ (横河電機OB 舟橋利信)

中司君と横河電機同期入社のものです。

彼のブログの 花隠し、花筏 記載の中に白幡池、菊名池のことが書かれていました。

私のふるさとの池です。菊名池は我が家から100m、今は埋め立てられ昔の1/10になっています。ボートが沢山浮かび、毎日のように給食の残りを橋の欄干から落とし鯉への餌撒きをしました。白幡池は我が家から1km弱釣りをよくしました。高校先輩の岸恵子の家がすぐ側。

両方とも我が幼少の頃の遊び場。懐かしき思い出。胸キュンです。ありがとうございました。

(小泉返信)

舟橋利信様の白幡池、菊名池を懐かしむ投稿をみました。懐かしき思い出、胸キュンとありましたが、こちらも何となく昔を思い出してしまいました。高校先輩の岸恵子ということは、平沼高校出身?小生は男女共学になって2年目の入学でした。折角男女共学の高校に入り、クラスも当然男女一緒だったのに、2年生になったら、どうも勉強に身が入らぬと曲解?する先生がいて、男女を分けてしまいました。ということでOBになってのクラス会は、今でも1年生の時のクラスでやっています。

 妙蓮寺か白楽あたりに住んでいたとしたら、もしかしたら中学校は、浦島丘中学?小生は当時、新子安在住で、歩いたり東神奈川駅まで電車に乗ったりして通ってました。高台で港が良く見えました。当時は漁師町?の学童が多く結構ガラが悪かった?

 ひょんなことで昔を思い出しました。こちらからもありがとうと言いたいです。

たまエンパワーと多摩電力について

地球環境問題や災害支援など、いろいろな形での運動があちこちで、地味だが確実な成果を上げてきているようだ。われわれOB会有志による大震災支援などもその一例だが、編集子の高校時代、会社時代を通じての親友、ヤマこと山川陽一君とご子息勇一郎氏が長きにわたって多摩地域に自然エネルギーの活用を広げようと努力されてきた結果が、雑誌 ビッグイシュー に掲載された。この雑誌はホームレスの人々への支援などを中心に活動している団体の発行のため、一般の目に留まることはあまりないようで、小生も今回はじめて読む機会を与えてもらった。ヤマのOKをもらったわけではないが、掲載ページの一部をご紹介する。

タイトルにした 多摩エンパワー、多摩電力 が山川父子が中心となって起こした、多摩地域に自然電力(ソーラー発電)を供給しようと始めた運動の成果である。彼らがどのような経過でここまできたか、についてはここでは祖述しないが、典型的なサラリーマン生活を卒業してなお、自然問題にみずからかかわり (同君は義塾山岳部OBで日本山岳会で環境問題についての指揮をし、一方では我々にもなじみの深い高尾山の植林活動の創立メンバでもある。36年鮫島君は高尾での活動に加わっていて旧知の間柄)、素志を貫徹した姿勢にはただ敬服するしかない。また勇一郎君は若くして自然保護にかかわる道を選び、豪州でそのための教育を受けてきたプロであり、ヤマの理想の実現に真正面から取り組んでおられる。今後の発展を祈りたい。さらにご興味を持たれた場合は小生あてご連絡いただければ山川君にご紹介する。

なおビッグイシューは一般書店では販売しておらず、山手線や都内JR主要駅、新宿では駅周辺のデパートなどで入手できる。発行元メールは info@bigissue.jp 。

また雑誌の発行元である 有限会社ビッグイシュー日本 の提唱するの運動には企業または個人単位での参画も可能であるらしい。

 

 

リバタリアニズム とは?

本屋でいつも通り立ち読みをしていて偶然、”リバタリアニズム” というタイトルの本に出くわした。この考え方がいまアメリカの中間層を揺るがしている思想だ、というカバーにつられて買ってきた。著者は渡辺靖氏、最近よくテレビの討論会にも出てくるおなじみだったせいもある。このタイトルを同氏は自由至上主義、と訳している。一言で言えば公権力を極限まで制限し、”他人に影響しない”範囲で個人にはすべてが自由だ、という発想だという。その理想にしたがって、どのようなことが起きているか、についてはここでは繰り返さないが、この発想が現在のトランプ政権の行方にまで影響するという見立てであれば、ことは重大かもしれない。

今までの大まかなつかみ方で言えば、現存する支配層を維持しようというのが保守であり、改変を迫るのが革新、というのが定義であった。欧州では歴史的に見て絶対王権が存在していたわけだから、支配層に対する市民層の自由、という区別がそのまま保守・革新の定義だった。アメリカにはそもそもそういう歴史がないが憲法に明確に自由、ということが書かれているから、その是非・解釈・政策への反映をめぐるのが保守か革新か、ということになる。しかしリバタリアンの主張は今までの保守(共和党)でもなければ革新(民主党)でもなく、個々の問題について論点が異なる。よって、この思想の支持者の行方が、もしかするとトランプの再選か脱落を決定する要素になる、というのが渡辺氏の観察だ。

”リバタリアニズム” なる事象はまさにアメリカという国だからこそ起こり得るのだと思うが、日本の現状との接点について渡辺氏が本の最後に述べられていることについては全面的に同意できる。日本での保守と革新、という対立、その結果導き出される国の方向とか、政策というものがどういう過程を経て論議されているのか、本書の意義で言えば、リバタリアンというようないわば極論が出るよううになるまで、まじめに論議されているのだろうか、ということである。

われわれが在学したころ教わった資本主義国の福祉国家への転換路線、という動きはあちこちでほころびを見せている。昨年、ふとしたことから安田耕太郎君(44年)と一緒に成城大学講座で学んだ ”ポピュリズム” 旋風もその一つの表れだろう。そのような混迷のなかでも社会福祉路線が行き詰まり、少子高齢化という現象にさらされ、真の ”革新” が必要な日本なのに、今の政治で議論されていることの不思議さ、欧米ならば ”革新” 陣営が先導するはずの公権力による施策が ”保守” とされ、対応すべき革新勢力からはなんら実現可能な対案が見えてこない、という不思議さを同氏は憂慮する。参院選が目前に迫るいま、また僕らは不毛の選択を迫られるのだろうか。

やや詳細すぎて多少持て余す感じもあるが、本書(中公新書、定価800円)は決した高くはないと思う。一読をお勧めする。