酒井政蔵先輩とか百名山二百名山のつわものはともかく、ワンダーにいたおかげで、世の中の多くの人よりはいろんな場所を訪ねて来た。しかし70年以上住んでいるわが東京に関しては、城南から都心の一部くらいしか知らない。意地になっているところもあるが、東京タワーにも上ったことはない。まして城北城東と言われる地域に至っては西も東も分からない、という現状に発奮,一念発起して、まずは城北は柴又あたりを歩こうかと思いついて企画したが一度は雨のため断念。考えてみたら同期の連中にも同じ思いの仲間がいるはず、と、例によっておせっかいな企画を立てた。いわく、”タウンウオークプラン”。高尾山でも遠くなった連中も誘えるかと、まず歩くのは街なか、参加申し込みなど不要、都合により中途切り上げ自由、食べるものだけは土地の名物。ただし連絡の関係もあるので、参加意思を表明した人に限ってリストを作って連絡する、いうのが骨子である。第一回の参加希望を確定、2月28日、寅さんのふるさと柴又をたずねた。
メンバーは安東、浅海、深谷、岡、翠川夫妻、鮫島夫妻、田中(新)、高島、山室、横山夫妻、吉牟田の16人という予想以上の大舞台になった。型どおり帝釈天まいりと彫刻、庭園拝見、山本亭、寅さん記念館、山田洋次ミュジアムと定番コースを歩き、残念ながら冬季運航停止の矢切の渡しを展望。
食事は横山隆雄先輩(この人は飲食の舞台には必ず重要な役目を果たす天命を受けているらしい)のおすすめ、塾員の経営するうなぎ屋で満腹。ここで流れ解散とし、三々五々、通りの商店街をぶらついて帰宅した。次回は月島でもんじゃ焼きはどうか、という雰囲気である。川を渡れば古戦場、夜はブリックあたりになるのではないか?