先日東京都美術館でのブリューゲル展を鑑賞する機会がありました。 フリューゲル一族は、ピーテル・フリューゲルを始祖に、子供、孫、ひ孫と150年にわたり画家を生み出してきた一族で、その追随者たちの作品約100点が風景画、風俗画、静物画など幅広く展示されていました。7章に区分して展示されていましたが、第6章静物画の隆盛と第7章農民たちの踊りについては、珍しく写真撮影可(1/23~2/18間のみ)ということで撮ったうち3枚を添付しました。 展示作品の中では、鳥罠と称するスケートをする人たちが有名ですが、同作品には100点以上の模倣作があるというから驚きます。この冬の風景に目を向けた自然描写や農民たちの踊り等人生を楽しむ農民の生活といった日常生活が描き込まれているところに人気があるようです。小さな絵も多く、いずれもがとことん細密に描かれていて、単眼鏡やオペラグラスを持参している用意のいい人も散見されました。昨年公開されたバベルの塔でも、塔の建設に携わる人々がゴマ粒ほどの大きさで描かれていたことが思い起こされことでした。 添付写真では、1番目青い花瓶に入った種々の花々では机上のカタツムリが気になります。ガラスの花瓶の傍には、てんとう虫や蝶が見られます。2番目七つの慈悲の行いとは、飢えた人に食べさせ、喉が渇いた人には飲ませ、旅の人には宿を貸し、服のない人は着せてやり、病気の人には見舞い、囚人を訪ね、死者は埋葬する、という行為が描写されています。3番目野外での婚礼の踊りでは、皆喜びに溢れ踊っているが、中央に座る花嫁だけが元気がなく、花婿も見当たらないが、花嫁は妊娠しているので踊っていないとのこと。農民の婚礼という6点連作も展示されていました。 |
僕は美術という分野は全くダメで、 ありがとうございました。 Gi |