エーガ愛好会 (274) アメリカ交響楽  (学生時代クラスメート 飯田武昭)

漸く、以前から気になっていた「アメリカ交響楽(1945年製作)」を観ました。
小泉さんが、そもそも≪ラプソディ・イン・ブルー≫及びガーシュインが尤も好きな音楽!?と思われたきっかけの映画と言われる理由が充分に理解出来ました。

この映画「アメリカ交響楽」に出て来る音楽演奏シーンは、ざっと次のような順番で、この種の音楽家の半生を描く伝記映画としてはそれぞれのシーンが長いのと会話シーンでもガーシュウインの曲がBGMので流れているので、音楽好きには大いに楽しめる作品です。しかも、ガーシュウインの音楽は所謂、ホットジャズ(即興演奏を主体に熱狂的に演奏する音楽)なので、益々、その効果は高まると思いました。

・アル・ジョルスンがステージで歌う “Swanee”
・ステージショウの “S.Wonderful”
・男女のボードビリアンが歌いタップダンスする “Somebody loves Me”
・ステージショウ “Blue Monday Blues”

(ブロードウエイでヤッシャ・ハアイフェツ、ジェローム・カーン、ラフマニノフ等が車から降りて来るシーン)

・エオリアン・ホールでフルバンド演奏(約14分) “Rapsodie in Blue”
・パリのクラブで女性歌手(ヘイゼル・スコット)の弾き語り “The Man
I Love  “&”“グランド・カリフォルニア・ヤンキー・ドウドルドウウ”(ラヴェルとカフェで談笑&ピアノ演奏)
・オスカー・レヴァント&ガーシュインの掛け合い “Somebody  Loves Me” “Someone to Watch over Me“
・巴里の雑踏の映像&N.Y.カーネギーホール演奏 “An American in Paris”
・父親の死の直前に “キューバ序曲”
・ガーシュインとレヴァントとの弾き語りで “??“
・ブロードウエイで歌劇 “ポーギーとベス”公演
・ロスアンゼルス・フィルと “ピアノ協奏曲ヘ長調 ”
・ニューヨーク演奏会場でオーケストラとオスカー・レヴァント演奏中にガーシュウインの訃報

“ピアノ協奏曲”&“Rapsodie in Blue(約5分)”

ジャズ系の音楽家の半生を描いた映画若しくはジャズ音楽そのものを描いた映画は私も大変好きですが、他には、グレンミラー物語、ジョルスン物語、歌え!ロレッタ 愛のために、ニューオルリンズ、エディット・ピアフ、ヒットパレード、五つの銅貨、我が心に歌えば、ベニーグッドマン物語、ハロー・ドーリー、わが心に君深く、学生王子、などの名作を思い出します。

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(余計なことだが例によってウイキペディア解説いわく)

アメリカ交響楽ロバート・アルダジョーン・レスリーアメリカ合衆国が生んだ偉大な作曲家ジョージ・ガーシュウィンの生涯を描いた傑作伝記映画。ニューヨークのレミック楽譜出版社にある日ジ ョージ・ガーシュインという若者がピアノ弾きとして雇われてきた。彼の仕 事は朝から晩までこの店の楽譜をお客に弾いてきかせることだった。まもなく彼の作曲した「 スワニイ」はブロードウェイの人気者アル・ジョルソンに認められ、ジョルソ ンの「シンバッド」で唄われたこの曲は作曲家ガーシュインの名とともにたちまち全 米を風靡した。 レミックの店で知り合った歌手ジュリイも彼の「本当に素晴らしい」を唄 って人気をたかめ二人の間は急速に親しさを増していった。やがて彼に注目したボ ール・ホワイトマンは、ジャズ交響楽の作曲を依頼した。彼は3週間を費やしてひとつの曲を作り上げた。 ついにアメリカ音楽史に1頁を画する記念すべき日が訪れた。1924年2月12 日、不朽の傑作「ラプソディ・イン・ブルー」の演奏が終わったときエオ リアン・ホールを埋めつくした聴衆の拍手と歓呼は場内をゆるがせた。音楽 を愛し、命の限り情熱を注いだジョージ・ガーシュインの生涯を描いた傑作。