日本の国民総生産(GDP)は約600兆円。 円安のためドル建て数字ではドイツの後塵を拝し、 世界第4位だという。 間もなくインドにも抜かれると予見されている。ただ、円の為替レートが昔の100円/$であれば、 依然として第3位だから、順位にはさして大きな意味があるとは思えない。
今のアメリカ市場のトップに君臨する7大企業:通称“ マグニフィセントセブン(Magnificent Seven – 映画 ”荒野の七人” の題名): アップル、Amazon、アルファベット(旧グーグル)、メタ( 旧フェースブック)、Microsoft、NVIDIA( 新興のAI巨人)、テスラ ー この7社の時価総額は合計で12兆ドル(2京・けい円) に達する。実はこの額は日英加3カ国に上場している全企業( 約9,400社)の時価総額と同じなのだ。 日本のGDPの3倍強である。 トップのマイクrソフト1社で日本のGDPとほぼ同額の500兆 円強の巨大さだ。 世界最大の自動車メーカーで日本最大の株式会社トヨタ自動車株価 総額40兆円の約13倍。トヨタの時価総額は世界第34位。
因みに、 インバウンド観光客の増加で活況を呈する日本の観光業収入は年間 約6兆円。日本GDPの1%、トヨタ一社の年商40兆円の1/ 7の規模である。現在、海外からの観光客数は3000万人強。 トップのフランス8000万人強とは相当の開きがある。 GDPの6割を占める消費が伸び悩んでは、 観光業の貢献増大も焼け石に水だ。
それにしても、マグ二フィセント・セヴン(7社)の株価総額、 日本GDPの3倍以上は、 異常な資本主義の現象と言わざるを得ない。 これがsustainableな現象として今後もずっと存続する とはとても考えられない。 バブルの風船に針で穴でも開けるようなことがあれば、 アメリカ経済、ひいては世界のそれ(特に資本主義国家・ 民主主義国家に於いては) はパニック状態に陥るのではないかと危惧される。世界の趨勢として、大宅壮一ではないが、「世界皆、 総白痴ならぬ総金亡者・銭ゲバ化」している側面がある。 憂うべき趨勢だ。人生における満足度・充足度は物理的・ 金銭的尺度でのみ推し量れないのは自明だ。 Intangible (見えない・実体のない) な価値に重きを置くのは大切だ。
・何と言っても社会が安全で治安面のリスクがほとんどない・ 著しく小さい。女性が夜でも一人でも街を歩ける。 小さい子供だけで外で遊んでいる、 通学も親の付き添い無しで行っている。 多くの国にとっては驚愕する素晴らしさのようだ。
・街・通り・公共施設・公園、どこも綺麗でゴミが落ちてない。
・礼儀正しく、親切でおもてなしのサービス精神が素晴らしい。
・休日も開店のコンビニ・ スーパーマーケットと自販機。公共交通機関の発達・安全性・ 時間通りの運行。公衆トイレ完備(無料・綺麗)など生活しやすい。
・歴史・伝統・自然・テクノロジー・都会・ 田舎のバランスが素晴らしい。四季が美しく、食事が多種多様で美味しい、値段も手頃。
経済停滞、デフレ、個人所得伸び悩み、
’(船津)安田耕太郎さん、その通り。「美しきニッポン」ですね!
しかし、人口間減少は今後の大問題ですね。マァエネルギー危機と
カメラ等も世界最先端ですが殆どが日本で作っていない。とか色々
(編集子)ほかの人たちに比べて自分の海外生活は比較的短い間だったが、その間に感じたのは古き良きアメリカの終焉だったような気がする。ベトナム戦争で若者たちの心は乱れ、麻薬の乱用が始まり、トニー・ベネットが歌ったあのサンフランシスコも崩壊の淵にあった。敬愛すべきアメリカ、がすでに過去のものになりつつあった、そういう歴史的なタイミングだったのだろう。
トランプ政権が誕生すれば(希望するわけではないが歴史の必然として)戦争に、人種問題に、地球環境に対する大国アメリカの進路はさらにかわろうとするだろう。その時、チビ太が懸念する Magnificent Seven に代表される、資本主義の負の側面がどう変わっていくのか。その側面を駆け上ってきた代表ともいえるドナルド・トランプにとって正念場が訪れるだろう。かの国といまや不可分の関係にある我が国の政治はと言えば誠に頼りない限りだ。
だが、チビ太が指摘した我が国の美点利点は、アメリカよりはるかに長い歴史の国の、長期にわたる内戦や大規模災害や数えきれない失政の数々に関わらず、しっかりと残っている。つまりもともと、政治とは無関係な、いわば日本人に内在する ”なにか” が言わず語らずの間に継承されてきた。首相のひとりやふたり、ましてやだらしない野党がどうほえようがわめこうが、この国に住む、われら大和民族の生き方は変わらない。そう信じたいものだ。