コロナ患者の増加が衰えません  (34 船曳孝彦)

前回から1か月が経ちました。この間、コロナ患者数は増加傾向が衰えません。死亡者も増えておりますし、高齢感染者も増えております。医療崩壊の危険性が叫ばれ、実際我々医療関係者側から見れば、旭川市の現状は目を覆いたくなる惨状と言えます。コロナだけでなく癌や心臓病などの一般医療がすでに崩れかけています。分科会自身や日本医師会などは、かなり強くGo-Toトラベル中止を提言しておりますが、経済と生命を天秤にかけて、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいる政府も東京都も煮え切らない態度を続けています。

新聞の投書川柳に 『 赤信号 みんなでGo-To 怖くない 』というのが載っていました。Go-To政策が人の往来を増やし、緊張感・警戒感を薄らげ、感染拡大を助長していることは確かです。スコットランドのデータで、新しい型のビールスが旅行者によって持ち込まれたことが明らかになりました。正直申しますと、実は私自身がGo-To絡みの旅行をしてしまったので批判できなくなってしまいましたが、暮・正月を迎えるこの時期、早急なGo-To中止、ないし延期が必要です。私は断腸の思いで幾許かのキャンセル料を払って暮れ正月の北海道スキー(札幌・旭川ではない)を断念しました。今シーズンのスキー全面中止となることを怖れています。もしそうなると高齢の故、次シーズンは滑れるか、自信がなくなりますので、何とか切れ目なく続けたいのです。

皆様もいろいろ活動したく、悩まれておられることでしょうし、集まって会食したいものですね。でも感染の危険が最も高いのは、大勢の会食場で、大声でしゃべる騒がしい環境だといわれます。食堂側ではテーブルを消毒し、プラスティックシールドを立てていますが、長く空中に浮遊するエアロゾル感染には効果が期待できません。もし外食されるなら、出来るだけ屋外での食事(冬季はなかなか難しいのですが)、換気の良い食堂をお勧めします。天井の高い、広い食堂をお選びください。