コロナ対策の現状    (34 船曳孝彦)

日本がコロナ感染世界ワーストワンになりました。

現在の感染者数が世界の感染者数のうち15%を占めこれがトップなのです。尤もゼロコロナを放棄した中国では感染爆発が起きており、感染者数など全く把握されておらず4億ともいわれますが、この国のことは分かりません(注)。

日本で今起こりつつある第8波は、増加傾向が最近頭打ちのようにも見られます。しかし重症者はともかく、軽症状者、無症状者が発熱外来にたどり着けず、自分でキットを買い、検査して保健所に届け出るという方式は、公衆衛生的には機能していません。自分で検査をするのも抵抗がありますし、検査で陽性となっても届け出ずそのまま放置という人が沢山います。従って発表数をはるかに超える感染者がいても、グラフの上では頭打ち傾向となっているのであり、日本の第8波は衰えどころか、今盛りです。実際皆さんの身近の方がどんどん感染していると思います。ワーストワンです。中国の対策と基本的に同じです。

では日本のコロナが特殊かと言えば、確かに流行している変異株が違います。日本ではBA5派生の3変異種が60%を占め、BQ 1系統が10%と少ないのに対し、欧米特にアメリカではすっかりBQ 1系統に移行したという違いがあります。国によって流行株が異なり、第5波、6波のように衰退の道を辿ってくれる幸運の兆しは見られません。むしろ現在政府が “経済” “経済”と海外からの呼び込みに必死になっていますと、BA系の1.3^1.5倍の感染力があるというBQ 1、BF系が増加する恐れがあります。

従ってこれをゲノム分析で分別し、対策を立てねばなりませんのに、厚労省は今もって壁を閉ざし、一般に情報を流さず、大学や民間研究所のデータ、ノウハウに背を向けています。ゲノム分析は、費用がコロナ発生当時の2%となり、アフリカ諸国でも行われるようになっているご時世ですが、日本では十分なノウハウを持ちながら、未だにタテ割りという官僚体制に拘り、諸悪を招いています。

欧米では、インフルエンザとの同時パンデミック、あるいは別のウィルス性呼吸器疾患(RSV)を加えてトリプルデミックが懸念されていますが、日本では今のところインフルエンザ流行は来ていません。マスク着用者が多いからという説もあります いずれにしても、もし罹ったら治療の流れに入り込めず、苦労することになります。感染しないよう十二分にお気を付けください。

(注)WHOによると日本の1週間の感染者は世界の15%を占め、世界一だとのことです。累積ではありません。